ホーム » スピークナチュラルの詳細レビュー

スピークナチュラルの詳細レビュー


speak-n-shohin01

 

「英語教材レビューブログ-英語ッシュ」運営者のひろしです。

この記事では、イード・アワード顧客満足度調査英語教材部門にて2年連続最優秀賞受賞した英会話教材「スピークナチュラル」を購入し、実際に使った感想をもとに教材レビューを書いています。

 

教材の購入を検討されている方は参考に読んでみてください。

 

※「スピークナチュラル」は、2016年にリニューアルされました。

本記事は旧商品についてのレビューになります。

新製品については、教材のコンセプト・メソッドは旧商品のままで、「スピークナチュラル スタンダード」と「スピークナチュラル 海外旅行」の2製品がラインナップされています。

またレッスン構成の見直し等を行い、テキストやCDが全面的に刷新されているようです。

 

商品詳細については公式サイトでご確認ください。

 

教材開発者 池田和弘さんとは?

■教材開発者 池田和弘(いけだ・かずひろ)さん 略歴

 

京都大学卒後、通訳養成学校を経て、専門学校や予備校での教鞭、執筆活動を行う。

ベストセラーを記録した著書は数々。

その後、大阪大学大学院言語文化研究科にて、理論的ベースを固め、同大学工学部工学研究科で原子力、ナノフォトニクスのESPプログラムを開発・実施。

現在、大阪観光大学 国際交流学部 准教授。

 

「学習者に優しい」をコンセプトに、認知言語学、レキシカル・グラマー、エマージェント・グラマー、並列分散処理など最新の知見を駆使して、受験英語と実用英語を融合できる日本有数の英語学習法のスペシャリストである。

(池田和弘 オフィシャルブログhttp://kazuhiroikeda.com/より引用)

 

教材の概要

教材はダンボール(約23×18×8cm)に入って送られてきます。

スピークナチュラルとか英語教材とかは書かれていないので、中身はわかりません。

 

speak-n_image001

 

ダンボールをあけると、さらにスピークナチュラルのしっかりとした段ボール箱と、電話サポート案内のチラシ1枚、納品書が入っています。

 

speak-n_image002

 

 

その段ボールの中に教材のテキスト1冊、CDケース2個が入っています。

 

speak-n_image003

 

教材のそれぞれの要素について見ていきます。

 

■テキスト

A5サイズ 154ページ 黒・赤二色印刷

 

speak-n_image004

 

まずスピークナチュラルのテキストのサイズはA5版なので持ち運びしやすく、通勤時にも使いやすいです。

私はいくつか英会話教材を試してみましたが、テキストがA4ぐらいになると混んでいる電車では広げにくいです。

テキストが小さいというのは使いやすさに直結すると感じました。

 

またスピークナチュラルのテキストは非常に丁寧に作られています。

英語教材のテキストは手作り感のあるものも見かけますが、それらとは明らかに異なり、紙質も製本もしっかりとした本になっています。

 

テキストの中はシンプルですっきりとした感じです。

教材メインとなる会話のトレーニングの部分では、挿絵などはなく質素な感じですが、発音のトレーニングでは唇や舌の形を図解付きで解説しています(下の写真)。

 

speak-n_image005

 

1ページあたりの情報はちょうどいいくらいです(嫌にならない程度)。

そのぶん、分厚いです。

 

■CD 全14枚

インプット練習用CD:6枚(話題A~D各1枚)

テスト用CD:4枚

パターン演習用CD:4枚

 

インプット練習用CDがメインの教材になります。

テスト用CDは実力確認用、パターン演習用CDは表現の幅を広げるための補強的学習に使います。

 

speak-n-shohin03

 

 

■サポート

スピークナチュラルでは、学習者サポートとして、「マンツーマン電話学習」が利用できます。

内容は次のとおりです。

 

・登録後、1年間有効

・1ヶ月2回までの無料レッスン 1回約10分(祝日・年末年始・お盆除く)

・サポートに電話をして、自分が覚えた箇所の番号を伝えるとスタッフが日本語文を言うのでそれを英語に直す練習の相手をしてくれる

・発音・イントネーション・学習効果をチェックしてくれる

・学習方法などの質問も受け付けてくれる

 

教材の詳細

ここでは教材の詳細内容について見ていきます。

 

スピークナチュラルの目標レベル

「話せる」が実感できるレベルです。

 

本教材の目標は、ぺらぺらになることではない、と公式サイトで明示されています。

また、日本人がネイティブと同レベルの会話力をやみくもに目指すことは推奨しない、とテキストで明示されています。

 

スピークナチュラルのコンセプト

・超スローリスニング

昨今は、通常より速いスピードでリスニングする学習方法をよく見かけますが、スピークナチュラルでは逆に、ゆっくりと一語ずつ完全に聞き取る練習をします。

 

・ひとりのバイリンガルが英文、日本文両方を読む

バイリンガルの話者が日・英両方を読むことで、英語が記憶に残りやすくなる効果があるとのことです。

 

・7±2語以下の短いフレーズ

短い文で会話のキャッチボールを積み重ねてコミュニケーションする練習をします。

 

・マイクロ会話

Aさん、Bさんの会話において、Aさんの質問とBさんの返答を最小単位(これをマイクロ会話と呼びます)として学んでいきます。

 

・日本語を有効活用して英語を学ぶ

スピークナチュラルは日本人向けに作られた英語教材であり、日本語→英語の順で学ぶことで、日本人である学習者の頭の中のイメージを英語に結びつけていきます。

 

・文法用語は使わない

文法用語を使った解説はせず、マイクロ会話でフレーズを学び、パターン演習で表現力を広げていきます。

 

・コントロール会話

”もう少しゆっくり話してくださいませんか”など、初心者が会話をコントロールするためのフレーズも学びます。

 

スピークナチュラルの学習内容

スピークナチュラルでは、次の6つの話題について練習します。

 

■メイントレーニング

話題A 初対面の会話

話題B 海外旅行編(買い物)

話題C 海外旅行編(食事)

話題D コントロール会話/発音トレーニング

 

■サブトレーニング

話題E 食べ物について

話題F 旅行について

 

ひとつの話題は約40の「マイクロ会話」から成り立ち、これを約6週間でマスターします。

※ネット広告では「42日で・・・」と書いてあったりしますが、ひとつの話題の学習期間の目安が42日=6週間という意味です。42日で学習し終わる教材ではありません。

 

1日30分の学習が目安ですが、自分のペースで続ければよいとされています。

 

スピークナチュラルで実際やることは、ひたすらマイクロ会話を繰り返し聞き、真似をして口ずさむことなのですが、以下のようなインプット練習、瞬間通訳練習、会話練習といった形式の練習が用意されています。

 

(1) インプット練習

メイン練習用CDを聞き、リピート練習やシャドーイング練習をします。

たとえば次のようなマイクロ会話があります。

 

A:「どこから来られましたか?」“Where are you from?”

B:「カナダからです。」“I’m from Canada.”

 

CD音声は、

「どこから来られましたか?」

「Where are you from?」(普通のスピードで)

「どこから来られましたか?」

「Where - are - you - from?」(一語ずつ区切って:1回目)

「Where - are - you - from?」(一語ずつ区切って:2回目)

「Where are you from?」(普通のスピードで)

という風に流れてきます。

 

どの文も、流れた後に空白時間が取ってあるためそこでリピート練習ができます。

一語ずつ区切って読まれるところでは、一語ずつのリピート練習も十分できるぐらいの空白がとってあります。

(この部分が「超スローリスニング」と呼ばれており、他の教材にない特色です。)

 

「超スローリスニング」がこの教材の最も大きな特長ですが、通常スピードでの音声も入っているので、「普通のスピードでしゃべれなくなるのでは?」という心配は無用です。

 

Aさん、Bさん両方のセリフについてこのような練習をしていきます。

Hapa英会話と異なり、レストラン等での会話では客側だけでなく店員側のフレーズも覚えられるよう練習します。

 

(2) 瞬間通訳練習

インプット練習で出てきたフレーズの日本文が読まれるので、それを即座に英語に直す練習です。

 

たとえばCD音声が「どこから来られましたか?」と聞いてきたら、“Where are you from?”を答えます。

インプット練習で出てきたマイクロ会話の中から出題されるので、繰り返しインプット練習をして英文フレーズを覚えれば答えられます。

 

(3) 会話練習

CD音声がAさんの質問(英語)を読み上げるので、それに対するBさんの返答を学習者が言う練習です。

 

たとえばCDが「Where are you from?」と言って来たら、学習者は「I’m from Canada.」を答えます。

日本文が読まれないので、マイクロ会話をまるまる覚えている必要があります。

 

■テスト用CD

テスト用CDは、インプット練習用CDで出てきた瞬間通訳練習と会話練習のテストが収録されています。

 

インプット練習用CDで出てきた内容からしか出題されないので、インプットCDを繰り返してやれば、特にテストCDをやらなくてもいいと思います。

(逆に言うと、わざわざテスト用CDを作るなら、もう少しヒネリのある内容にしても良かったのではと思います。)

 

■パターン演習

パターン演習は、インプット練習のフレーズの一部または全部を入れ替えて、表現力を強化する練習です。

 

CDがたくさんありますが、テキストに標準学習スケジュールも書かれているので、基本的にはそれに従えば学習していくことができます。

 

スピークナチュラルの評価

ここでは当ブログ独自基準により教材を評価していきます。

 

教材コンセプトは明確か、それに見合った学習内容になっているか?

評価:◎

「ゆっくり聞いて繰り返し口ずさむ」「日本語を活用して英語を学ぶ」などコンセプトがはっきり示されており、それに忠実に沿った教材内容となっています。

目標レベルも、根拠無しに「ぺらぺらになる」「ネイティブレベルになる」などとは書かれておらず、「こうすれば英語を話せるんだ」という実感を得られること、と説明されていて納得感があります。

私は特に「英語は速く聞いても意味がない」というポイントに共感しています。

初心者ならばなおさら、単語を飛ばしたり別の単語と間違えたりせず正しい文を繰り返すことが重要だからです。

 

教材は使いやすいか。テキストやCDのクオリティや使いやすさは十分か?

評価:◎

テキストは持ち運びしやすいA5サイズで構成も読みやすいです。

またCDも耳に優しい感じの声で聴きやすく、フレーズの後に十分な長さのポーズ(空白)があるのでリピーティング・シャドーイングをするのに良いです。

 

アウトプット(話す)量は十分か

評価:◎

スピークナチュラルは、「英語を聞くだけではダメ。それに聞き取れないほどの速度で何度も聞いても意味がない。聞き取れるスピードで聞いて真似するのが最も効率が良い」と言い切っている教材です。

のでスピークナチュラルで学習者が取り組む「インプット練習」、「瞬間通訳練習」、「会話練習」は、いずれもアウトプット(話す)練習がたくさんできるように作られています。

 

話すフレーズ自体は短いので、初心者でも負担を感じず取り組むことができるでしょう。

 

最後まで続けられるか、サポートはあるか

評価:◯

スピークナチュラルは、シンプルでストイックな内容です。

英語ぺらぺら君のようなストーリー仕立ての教材でもなく、Hapa英会話の「カリフォルニアの有名なお店情報」のようなコンテンツもなく、淡々とマイクロ会話をこなしていく教材です。

だんだん難易度が上がってくるわけでもないので、メリハリに欠ける面があるかもしれません。

 

ただし電話サポートがついているので、自分だけで練習するのが退屈になってきたらサポートに電話してフレーズ練習をしてもらったり、進め方を相談してみたりすることができます。

 

ちなみに私は淡々と反復練習するのが好きなので苦にはなりません。(練習する時間がないのが実情ですが。)

 

価格の妥当性はあるか。一般書籍に比べて優位性はあるか。

評価:◎

安いとは言えない価格ですが、教材ボリュームと、電話サポートがついていることを考えると、この値段になるのも不自然ではないと思います。

 

スピークナチュラルは、「マイクロ会話」という単位で学習することや、日本語→英語の順で練習することでイメージと英語を結びつけることなどが特色であり、一般書籍よりも効果が出やすいと期待できます。

何といっても「超スローリスニング」は他の教材にない独自メソッドで、リスニングや音読の苦手な人がしっかりと英語を聞き取り真似をして話す練習を通して、英語のリズムや文構造を吸収できるようになっていることが最大のメリットです。

 

従来の教育や教材で見落とされていた部分にフォーカスしたという意味で、画期的な教材だと思います。

 

教材制作者、販売者は信頼できるか

評価:○

開発者の池田和弘氏はベストセラー本を多数執筆している「英語学習法のスペシャリスト」と言われている人なので信頼できるでしょう。

 

 

スピークナチュラルの感想

ここでは、スピークナチュラルを使ってみて、感じたことを書いています。

 

スピークナチュラルの残念だと思った点

・テストCDは、インプット練習で出たマイクロ会話の「抜粋」なのでボリュームが少ないこと。

せっかくテスト用として別CDを作るなら、全会話をみっちりテストできたほうがいいのではないかと思いました。

 

・発音トレーニングで発音を学べるのは良いですが、質・量とも少し中途半端な感じがします。

発音記号の解説もありますが、学んだ発音記号の知識を生かす場が(教材の中に)ないので、あくまで入門編という感じにとどまっています。

 

・サブトレーニングは、話題E「食べ物について」と話題F「旅行について」になっていますが、メイントレーニングの話題と重複している部分もあるので、違う方面の話題でも良かったと思います。

 

スピークナチュラルの良いと思った点

・バイリンガルが日本文、英文両方の音声を担当しているというアイデアが斬新と思いました。

またそのバイリンガルの男性の声が、日本語も英語も自然でなまりがなく、耳に優しいというか、聞いていてあまり疲れない声質である点が良いです。

 

・学習ペース、学習計画の立て方、学習進捗度の判断の仕方などが案内されていて、学習者に親切です。

 

・すべてではないが、フレーズについてニュアンスや使う状況についての補足的説明があるのも良いです。(「固い言い方」「よく使う言い方」等)

 

・CD音声のいたるところに学習者が話すための空白時間が十分にとってあるので、CDを一時停止したりせずリピーティングできます。

 

・インプット練習では2回ずつ繰り返すので(日本文も2回読む)、印象に残りやすく、記憶が強固になる効果がありそうだと感じます。

 

スピークナチュラルが向いていない人

・中級レベル以上の人。特に、リスニング力のある人にはメリットが薄い。

・1ヶ月以内でぺらぺらになりたい人(なれると思っている人)。

・聞き流しだけでしゃべれるようになりたい人。

 

スピークナチュラルが向いている人

・読み書きが中心の英語学習中心で、話す練習をあまりしてこなかった人。

・時間をかけてでも、土台となる英会話力をつけたい人。

・リスニング教材で効果を感じられなかった人。リスニング教材を聞き続ける意義に疑問を持っている人。

 

スピークナチュラル 総評

スピークナチュラルの総合評価・・・評価A+(特に優れている教材)

 

「英会話を身につけたくてリスニング教材を聞き流しているが、リスニング力すら上がっていると感じられない。」

「英語で話すにはThink in Englishが大切とよく聞くけれど、英語で考えるなんて到底できると思えない自分は英会話を諦めたほうが良いかもしれない。」

そんな人が試してみる価値があるのが、スピークナチュラルです。

 

スピークナチュラルは、一見オーソドックスな教材です。

学習者がスピークナチュラルを使ってすることは、「ゆっくり聞いて真似してしゃべる」だけなのですが、学習者ができるだけストレスや負担を感じることなく学習し続けられるように細心の配慮がされている教材です。

スピークナチュラルのテキストにも「『遊ぶ』という感覚で学習するように心がけて下さい」と書かれています。

遊ぶ気分とまではいかないにしても、リラックスして学習に取り組めるような工夫が随所に見られ、好感が持てます。

 

メインのインプット練習用CDに沿って学習していれば、

・リスニング

・発音、イントネーション

・大量アウトプット(スピーキング)

・復習

などを自動的に実践、学習できるようになっています。

「聞く」と「話す」が自然な流れで一体化した学習方法であり、自分で「あれをしなきゃ」「これを覚えなきゃ」と余計なことに気を回さなくて良いので、学習を継続しやすいと思います。

 

リスニングを鍛えるというと高速聞き流し教材や英語ニュースを聞いたりすることを考えがちですが、聴き取れないものを何度も聴くよりも、確実に聴き取れるものを正確に聴き取って正確にリピーティングするほうが正しい学習方法であると近年では言われています。

その観点からもスピークナチュラルの教材コンセプトはとても合理的であると言えるでしょう。

 

文法を意識せず学習できる教材ですが、いろいろな表現の仕方をカバーしているのも特長です。

たとえば旅行の話題なら、

 

「○○へ行く予定です」

「○○へ行きたいです」

 

と未来について話す会話も練習するし、

 

「○○へ行ってきました」

 

と過去について話す練習もあるので、過去形がどうのこうのと考えなくても時制についての表現を学ぶことができます。

またメインのインプット練習のほかにパターン演習があり、そこではインプット練習とは逆の答え方をしたり、フレーズの一部を入れ替えたりすることで応用力をつける練習ができます。

 

スピークナチュラルは、レベル的には英会話初心者向けであり語彙・話題も一般会話なので、中級以上の人はあまり得るものはありません。

ただし、音声面の学習が不足している人、つまり「読み書きはそれなりにできるけど会話をあまりしたことがない」というような人には、確実な効果が期待できる正統派の教材です。

 

努力せず短期間で英会話がペラペラになる教材や学習法はありません。

 

英会話を学習していこうと考えているなら、「ラクラク~」「聞き流すだけで~」のような宣伝文句を真に受けて高速聞き流し教材に手を出したりするよりも、言語習得の本質である「しっかりと聴き取る」「真似をして話す」ところから取り組める「スピークナチュラル」をおすすめします。

 

※記事冒頭にも書いたとおり、「スピークナチュラル」は、2016年にリニューアルされており、本記事は旧商品についてのレビューになります。

リニューアル版の商品詳細については公式サイトでご確認ください。

 

スピークナチュラル 公式サイトへ

 

 

 

おすすめ英語教材
初級者用おすすめ英語教材
中・上級者用おすすめ英語教材
管理人プロフィール

管理人:
ひろし(TOEIC970点)

TOEIC970

⇒プロフィール詳細

おすすめ教材ランキング
カテゴリー
最近の投稿
アーカイブ
教材に関する相談を受け付けます。

「ブログで紹介されている英語教材に興味があるが、購入するかどうか迷っている」「教材の中身についてもう少し教えてほしい」という方は遠慮なくご相談ください。→お問い合わせフォームはこちら