新TOEICテスト990点攻略の表紙

 

ブログ管理人の私(プロフィール)は「音読」中心の学習法を実践した結果、2018年11月のTOEIC 公開テストで990点を達成しました。

 

どの教材をどのように使って音読したか、記事を書いてきました。

 

 

前回の記事では、濱崎潤之輔先生の「新TOEICテスト990点攻略」を使ったパート1勉強法について書きました。

 

今回は、同じく「990点攻略」を使ったパート5勉強法について書きます。

 

「覚えてなんぼ」のパート5対策

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本書はパート5対策として、以下が収録されています。

  • Training(40問)
  • Review of Training(40問)
  • Practice Test(40問)
  • Final Test(40問)

 

すべてTOEICパート5形式の問題です。

 

ただしTrainingとReview of Trainingは、同じ英文で空欄の位置を変えたものになっています。

どういうことかというと、まずTraining。

990点攻略のPart5のTraining

 

そしてReview of Training。

990点攻略のReview of Training

 

「同じ英文で空欄位置だけ変えて問題数を増やすなんて、手抜き?!」

という考え方もあるかもしれませんが、まぁここでは、「重要な英文をいろんな角度から学ぶメソッド」を実装している、と肯定的に評価しても良いんじゃないでしょうか。

 

ということで、合計120個のパート5英文を学べることになります。

 

本書では、パート5を攻めるにあたって、

「上級者でも落としやすい語彙・語法問題を攻略」

という作戦に特化しています。

 

別の言い方をすれば、文法・構文視点で「考えて」解ける問題ではなく、「知っているか、知らないか」で決まる問題しか収録されていないということです。

 

ですから、問題の英文に含まれる語彙・表現を積極的に覚えて、「正解データベース」を充実化させていくことが本書のもっとも効果的な使い方になります。

その具体的手段はもちろん、音読です。

音読の手順

本書には、「900点特急」のような英文リスト(空欄を正解の選択肢で埋めたもの)が収録されていません。

私は、空欄を埋めて完全な英文になったものを見ながら音読したいので、自分で英文リストを作って音読をしました。

 

以下、準備段階から具体的に書いていきます。

1.和訳・解説を読んで英文の内容を理解する

問題自体は解いても解かなくてもいいと思います。

私は1回ぐらいは解きましたが、「解く」ことにそもそもあまりこだわっていません。

むしろ英文全体の内容をよく理解しておくことを重視します。

解説は、問題を解く視点で書かれているので文法事項や語句の用法などがメインですが、それ以外にも疑問点を発見したら調べておきます。

本書の場合は朗読音声がついていないので、発音がわからない単語はアルクやWeblioで発音記号を調べます。

 

2.パソコンで英文を書き出す

やりたいことは「スマホで英文を見ながら音読すること」なのですが、スマホで入力するのは大変なのでパソコンで入力します。

本当は英文とともに和訳も入力するほうがいいのですが、時間的余裕がなかったこともあり、英文しか入力していません。

990点攻略Part5英文をワープロで打つ

 

3.英文をスマホのメモアプリに移す

パソコンで打ち込んだ英文を、スマホのメモアプリにコピペして、スマホ側で見れるようにします。

 

もちろんスマホのほうが速く入力できる人は最初からスマホで打ち込めばいいです。

990点攻略のPart5英文をスマホで見る

 

4.スマホを見ながら音読

上でも書きましたが本書は残念ながら朗読音声がついていません。

(その点、朗読音声が提供されている「900点特急(Ⅰ・Ⅱ)」や「でる1000問」はエライですね。)

 

単語レベルの発音は調べることができますが、英文全体のリズム・イントネーション等は自己流でやることになります。

 

Trainingの最初の文は以下です。

That Yurika Kubo picked up the award for New salesperson of the Year comes as no surprise to her department.

Yurika Kuboが年間最優秀新人販売員に選ばれた事実は、彼女の部署の人たちにとって驚くべきことではない。

That ~ Yearのカタマリが文の主語になっていますが、文の動詞がどこにあるのかすぐにはわかりませんね。

 

こういう場合、thatより後の部分を省略して下のように書くと文構造がわかりやすいです。

That comes as no surprise to her department.

こうしてしまうと単なるSVの文になります。(動詞はcomes)

「○○」は、彼女の部署の人にとって驚くことではない。

「○○」の内容は、Yurika Kuboがどうのこうの、という部分ですね。

 

この文を音読する場合、Yearとcomesの間には、少なくとも気持ちの上ではひと呼吸置くことを意識します。

That Yurika Kubo picked up the award for New salesperson of the Year ,・・・, comes as no surprise to her department.

みたいな感じで。

comesに対応する主語はYearではなくThat節全体だからです。

 

I think that ~ とか、He said that ~ のように、文の目的語としてのthat節は読む際にも話す際にも違和感ありませんが、上の文のように文頭に主語としてのthat節が来る場合というのはあまりなじみがないでしょう。

しかしパート5ではこのような文がよく出題されるので、繰り返し音読してこの違和感を十分に味わっておくことで、本番で出くわしたときの戸惑いを軽減できるようになります。

 

また、pick upが「受賞する」という意味で使われていますが、pick upというと、何となく能動的に何かを選んだり拾い上げたりするイメージがあります。

自分がすでに持っているイメージと違う意味の用法というのはなかなか覚えにくいのですが、例文単位で音読して何度も刷り込みをするしかありません。

語句レベルではなく「文」の単位でくりかえし音読することがポイントです。

 

ちなみに・・・

本試験のパート5では、文を短く折り返した形で出題されますが、文構造を把握しようとするときには、できるだけまっすぐ1行に書いてあるほうが理解しやすいと思います。

スマホアプリだと、スマホを水平にすれば文の折り返しがたかだか1回になり、文構造を把握しやすくなります。スマホのメリットです。

990点攻略のパート5英文をスマホで見る

 

要は自分が理解しやすい、読みやすい形で英文を表示すればいいわけです。

1回も折り返さず英文全体を1行で表したいならA4の紙を横にして書けばいいし、逆に文構造の機能区切りごとに改行して、

That Yurika Kubo picked up the award for New salesperson of the Year

comes as no surprise

to her department.

みたいに書いてみるほうが理解しやすいときもあるかもしれません。

 

とにかく、自分が英文を理解しやすいように工夫して、ほどほどに理解できたら、あとは音読を繰り返すのみです。

(追記)示唆に富んだコラムも読む価値あり

本書のコラムには濱崎先生が990点取得に到るまでの学習ノウハウについても書かれていて、非常にためになる話が多いです。

 

抜粋してみます。

・・・模試1セット分のシャドーイングを行うことを日課とし、家事を行う時間や自宅と駅への往復などの隙間時間に行うようにした。すると耳が英語に慣れ、TOEICの音声はもちろんのこと、CNNなどのニュース英語の聴き取りの精度も格段に向上したのだ。

(本書p.32)

 

2010年9月、僕は初めてTOEICテストで990点を獲得した。ここでは僕が990点を取るまでのスコアの変遷と、飛躍に直結したテキストを精選して紹介しよう。

・・・

『TOEICテスト新公式問題集』(Vol.1,2,3)(国際ビジネスコミュニケーション協会刊)

『Tactics for TOEIC Listening and Reading Test』(Oxford University Press刊)

上記4冊分のPart 2計240問を、毎日連続1時間シャドーイング。

・・・
『新TOEIC TEST 出まくり英文法』(早川幸治、高橋基治、武藤克彦著 コスモピア刊)

どんなに仕事で遅くなっても1冊まるごと音読。音読効果で、Part 5満点獲得。

(本書p.170)

濱崎先生といえば、「HUMMER式」(パート7の効率的読解テクニック)等が有名ですが、TOEIC問題をひたすら解いたり、テクニック研究ばかりやったりして990点を取れるようになったのでは決してないということですね。

シャドーイング、音読といったアウトプット系のトレーニングを大量にやっていたという点が興味深いところです。

(そういう経験があるなら、本書パート5問題には朗読音声を付けて欲しかったです・・・)

 

「英文法(パート5)の本の音読」が絶大な効果をもたらすことに気づけるかどうかが、その後のスコアの伸び方の分かれ目になると言っていいかもしれません。

 

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