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TOEICテスト究極のゼミPart7

 

ブログ管理人の私は、音読中心の学習に集中した結果、2018年11月のTOEIC 公開テストで990点を達成しました。

 

少し前の記事まで、音読でTOEIC攻略を始めてから990点達成するまでの経緯をずっと書いてきました。

 

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経緯をひととおり書き終えたので、教材を実際にどんな風に使ったか、順次記事を書いているところです。

 

今回は、「TOEICテスト究極のゼミ Part7」について書きます。

本書「TOEICテスト究極のゼミ Part7」は、ヒロ前田先生執筆のPart7攻略本です。

 

【新形式問題対応】TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7


「TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7」をAmazonで見てみる

 

評価の高いPart7対策本としては、濱崎潤之輔先生の「リーディングプラチナ講義」があります。こちらは「文書の読み方」(文書の種類、着目点、注意すべき語句等)をとても詳しくわかりやすく解説した本です。

 

一方、本書「究極のゼミ」は、「設問の解き方」(設問タイプと具体的戦術)に焦点を当てている点が特徴になっています。

 

一般的なレビューをするとしたら上記のような紹介の仕方になりますが、音読素材として使う観点からの本書の特徴は、

 

「質の高い(=TOEIC的表現を豊富に含んでいる)文書が大量に用意されている」

「朗読音声が入手可能」

 

という点です。特に後者はポイントが高いです。教材本体の例題、練習問題に加えて、ミニ模試にまで朗読音声がついている点はとても優れています。

最初にちょっと検討したほうがいいこと

究極のゼミpart7本体と別冊ミニ模試

教材は本体部分と別冊「ミニ模試」で構成されています。

  • 本体 ゼミ第1回~第12回(例題、練習問題 合計39ユニットを含む)
  • 別冊 ミニ模試1、2(各12ユニット、合計24ユニット)

※ここでは文書と設問がセットになっているものを「ユニット」と呼んでいます。ダブルパッセージも1ユニットとしました。

 

合計63ユニットの大ボリューム教材です。

ボリュームが多いのは結構なことですが、音読素材として本書を使う場合にはちょっと検討が必要になります。

 

というのは、本体・ミニ模試2回を含む全体を順に音読していくやり方だと、最初の文書を音読してから一巡して再度音読するまでにかなりの期間があいてしまいます。私はまさにこのやり方で音読していたのですが、ちょっとボリューム多すぎるかなぁと感じました。

 

ボリューム調整の一案として、本体の39ユニットだけを音読することにしてサイクルを回し、上達してからミニ模試を音読するというやり方がいいかもしれません。

 

ミニ模試だけを音読するのももちろんアリですが、ミニ模試が収録されている別冊には和訳・語注・解説等がなく本体側にあるので、ミニ模試の文書を音読するときに何か確認したいことがあると、本体側を参照することになります。ちょっと手間です。

一方、本体の例題・練習問題は、問題のすぐ次のページに和訳・語注・解説があるのですぐ見ることができて便利です。

 

そういったことを考えると、まずは本体の39ユニットを繰り返し音読するのがベストじゃないかなーと思います。

音読の準備をする

音読の大前提として、「内容の理解できているものを音読する」ことが大切です。

理解できていない文章を音読によって理解するわけではありません。

ですから音読開始前に、音読しようとする文章の内容を理解する作業が必要になります。

音声をダウンロードしてプレーヤーにいれる

音声ファイルは、本書出版元のアルクのサイトからダウンロードします。ゼミごとではなくユニットごとのファイルになっているので音声を聴きたい文書を任意に選択できます。

 

プレーヤーはスマホでも何でもいいと思います。

私は下の写真のように、ソニーのmp3用ウォークマンに入れています。変速機能付きなのでで語学学習にはとても便利です。

mp3プレーヤーに音声ファイルを入れる

 

文書を読んで知らない語句にマーキングする

究極のゼミpart7本体の文書中の語句にマーキング

教材本体のほうは、「例題」と「練習問題」の文書を音読していきます。

 

私は本書を音読に使うと決めたので、「後で問題を解くとき邪魔になるかも」などと心配せず、マーキングしたり書き込んだりしていきます。

割り切りが大切です。

 

文書をよく読んで、自分の知らない語句、自分が知っていたのと違う用法で使われている単語など、気になるところにマーキングをしていきます。

音読している時に目に入るようにするためです。

 

TOEIC 教材を使って音読をする主要目的のひとつは「文脈の中で語彙を覚えること」です。

 

文書を繰り返し音読しながら感じる印象、雰囲気、情景、そういったものを語句と関連付けて学ぶことで、ニュアンスや語法も含めた「実用語彙」のストックを蓄積していきます。

これは、単語集を見て語句の表面的な意味を覚えるだけの学習法では得られないものです。

和訳・語注を活用する

TOEIC 教材で音読をすることのメリットとして、和訳や解説が最初から提供されていることが挙げられます。

 

ペーパーバックを音読することもひとつの学習法になり得ますが、和訳の付いていないものは自分で意味を調べて和訳を作る必要があります。

そんな手間をかけるくらいなら最初から全部込み込みの素材を使って、本来やりたい事である「音読」に時間を投入するのがいいと思います。

 

その意味では本書は非常に優れていて、まず問題のすぐ次のページに、全文和訳が掲載されています。

文書の英文と同じ体裁で構成されているので対比する際にもとても見やすいです。

究極のゼミpart7の練習問題の和訳

 

そして語注も下の写真の通り、非常に充実しています。

究極のゼミpart7の語注

 

前回の記事で紹介した「新形式精選模試リスニング」は中・上級の学習者を強く意識しているため語注にピックアップする語句が厳選されていました。一方、本書は全レベルの学習者を対象にしているため、比較的基本的な語句も語注に挙げられています。(上の写真でいえばcustomer、offer、improve等はTOEIC受験者なら必ず知っておくべき単語です。)

 

ですので知っている語句でも、語注を見て、自分が思っているのと別の意味で語句が使われていたりしないか?等、確認することができます。

 

和訳・語注を活用して、英文が言っている内容をできるだけ正確に把握し、文書タイプは何なのか、文書の内容はどんな流れなのか?イメージできている状態にします。

 

文書タイプとは、顧客向けダイレクトメールなのか?社内のお知らせなのか?消費者からメーカーへのクレームなのか?注目のビジネスパーソンを紹介する記事なのか?ということです。

 

文書の内容とは、文書を書いた人にどんな事情があったのか、どうしたいのかあるいはどんな問題を抱えているのか、そして文書の読み手に何をしてほしいと言っているのか、等ですね。

 

パート5のような単発の英文でなく、長文のパート7を使って音読することの目的は、上でも書いたように、文脈の中で使われる語彙を吸収することです。したがって文書の内容を理解する作業は怠らないようにします。

音声を聴いて発音を確認する

これから音読しようとする文書の朗読音声を、ひととおり聴いておきます。朗読音声を聴いて違和感を感じる箇所があったら、構文や意味を間違って理解していないか確認します。

 

例えばincreaseという単語が文書に出てくるとします。

 

increaseは名詞の場合第1音節に、動詞の場合第2音節にアクセントが来ます。名詞/動詞を間違えて解釈している場合、その英文全体の文構造も間違えているはずです。

 

朗読音声を聴いていて、

「あれっ、なんでアクセントがうしろ側にあるの?」

というような気付きがあったら、スクリプト、和訳等を再度見て、自分が間違って解釈している部分を洗い出します。

 

朗読音声を聴く過程で、上記のように不完全に理解している箇所をできるだけ排除し、音読を始めた後に手戻りがないようにしておくと、効率よく学習効果をあげることができます。

 

とはいえ、あまり事前の準備に時間をかけても仕方ないので、ほどほどに音声を聴いたら音読に入ります。もちろん音読を始めた後も、あやふやなところはこまめに朗読音声や和訳・語注と照らし合わせて確認します。

音読を実践する

最初の文書からけっこう難しい

音読する文書はもちろんそれぞれ独立しているので、どのゼミから音読を始めてもいいのですが、まぁ第1回から始めればいいと思います。

 

ゼミ第1回の例題は下の文書で、メンバーズカード入会を促す手紙(ダイレクトメール)を想定したものと思われます。

究極のゼミPart7例題

 

「文」になっていないものは飛ばす

朗読音声は、手紙冒頭の差出人の名前、日付なども読んでくれるのですが、私は音読するときにはそういう部分は飛ばして、本文(連続した文章になっている部分。この文書では、Dear Ms. Whitehouse, We have recently introduced ...以下の部分)を音読します。

究極のゼミPart7音読対象

設問、選択肢も音読しません。テクニカルな観点からは、TOEICの設問の文を速読するスキルは役立ちますが、それを身に付けるのはこの記事で解説している「文書」部分の音読とは別のトレーニングと考えます。

 

本文出だしのDear Ms. Whitehouse から結びのKind regardsまで数えてみると134ワードでした。TOEICのリスニングパートのナレーション速度が150~160ワード/分といわれるので、この文書なら1分弱ぐらいで音読するのがひとつの目安になります。

文書をひととおり読んでみる

この例題の文書は全体のワード数は多くないですが1つ1つのセンテンスは長めなので最初は音読するのが大変です。例えば最初の文は以下のとおりです。

We have recently introduced a members system where we are offering customers a card which entitles them to discounts on all of our items.

関係代名詞が2箇所あり(whereとwhich)、いつまでセンテンスが続くんだ!と最初はイライラしながら音読するわけですが、よく見るとwhere以下はsysytemを修飾する節、which以下はcardを修飾する節なので、それほど複雑な文構造ではありません。

 

私たちは最近メンバーズシステムを導入しました(どんなシステム?)

 

お客様にカードを提供します(どんなカード?)

 

私どものすべての商品を値引き価格で購入いただけます。

 

といった感じです。

 

何度も音読することで、読んだ順番で(後戻りせず)意味を理解できるようになります。わからなくなったら和訳や語注をすぐに確認します。

慣れてくると少し先を読めるようになる

音読回数を重ねていくと、英文が頭に入ってくるため、読んでいる語句の3~4語先の部分に視線を置くことができるようになります。これは、

 

文字の検出

→短期記憶(リテンション)

→脳内データベース内での語句の検索・抽出

→発声のための筋肉の駆動

 

という音読のメカニズムが高速かつスムーズに行われるようになった証拠です。

 

滑らかに音読できるようになったものをさらに反復して音読することで、英語力が真の進化を始めます。単なる「リスニング」が英語トレーニングとして学習効果をもたらし始めるのもこの段階です。TOEIC990点小説家・清涼院流水先生も、「TOEICテスト300点から990点へ、『7つの壁』を突破するブレイクスルー英語勉強法」(講談社)の中で下のように書いています。

既に100%理解している英文をオーヴァーラーニングで聞き続ける学習法こそが効果的なのです。

 

TOEIC(R)テスト300点から990点へ、「7つの壁」を突破するブレイクスルー英語勉強法

なじめない文書があっても気にしない

Part7に出てくる文書は、我々のふだんの生活の中ではなじみのないものも多いです。

 

本書で言えば第3回ゼミの練習問題1の「配管・電気・建設工事の入札サイトでのアカウント作成を促す文書」、第9回ゼミの練習問題2の「(マニア向け)自動車部品取引業者からの販促&解体現場見学の誘いレター」、ミニ模試1の問題168~171の文書の「タロック橋の通行料引き上げ是非に関する解決策を討論するための会合の知らせ」などは、和訳を読んでみてもイメージがしにくいものです。

 

「買った商品に欠陥があったから返金してくれ」的なストレートな文書と比べると、上記のような文書はシチュエーション自体になじみがなく想像しにくいです。何かモヤモヤとした気分で音読をすることになりますが、あまり気にせず淡々とやることも必要です。

反復する

反復して音読するにあたっては、1つの文書を完璧にしてから次の文書へ・・・ではなく、教材全体を何周も繰り返し音読していく「サイクル法」を行います。

 

教材本体の39ユニットの文書を全部音読するなら

1→2→3→・・・→38→39→1→2→3・・・

というふうに繰り返すのがもっともシンプルなサイクルになります。

ネイティブ発音を目指さない

「ネイティブの朗読音声と同じリズムで音読(またはシャドーイング)しましょう」

という指南をよく見かけますが、そんなことがいきなりできる人はめったにいないでしょう。パート2の短い会話文ならまだしも、パート7の英文でそのレベルを目指すのは挫折のもとです。

 

意識するべきは、前置詞や冠詞を飛ばしたりせず、テキストに書かれた英文に忠実に音読できているかということです。単語を落して音読していても気づかないようではマズイです。

 

そのためにも、背伸びをして(テキストを見ない)リピーティングやシャドーイングをやろうとするのは避けた方がいいかもしれません。テキストをしっかり見て、こまめに朗読音声も確認して、地道に音読をするほうが現実的だし、長続きすると思います。

完ペキ主義よりもサイクルを多く回すことを優先する

何度も書いていますが、語彙のストックを増やすのが音読の主要な目的です。そのためには同じ文書を、適度な時間をあけて何度も反復音読するのが良いです。ネイティブ並みの発音で完璧な音読ができるまで1つの文書を練習するよりも、ほどほどのところで切り上げて次の文書へ移るようにします。

 

音読は「質」も大切ですが、現実的には「量」がものをいいます。私の場合、教材に書き込んだ「正」の字からすると、少なくとも各文書25回は音読をしたようです。でもまだ全然十分とはいえません。

 

上にも書きましたが、本書は大ボリューム教材で、教材本体(ゼミ部分)のみでも1周が39ユニットになります。例題のみ(13ユニット)、練習問題のみ(26ユニット)というふうに適当にボリューム調整してもいいかもしれません。自分が達成感を感じやすいやり方で実践するのが学習を継続させるコツです。

 

【新形式問題対応】TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7


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次回記事もTOEIC教材を使った音読について書きます。

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