今回は総括的な記事になります。
2018年4月に音読中心のTOEIC対策学習を始め、同年11月の試験で990点を達成するまでの経緯をずっと書いてきました。
この記事では、990点を取るまで実際に使った教材20冊について書いていきます。
Contents
メイン教材(音読素材)
音読に使ったメイン教材です。
1.TOEICテスト 新形式精選模試 リスニング
本書のすごいところは「難しくなりすぎないように気を配りつつ、ハイレベルな語彙・表現を散りばめている」こと。
私がもっとも音読に時間を費やした教材であり、リスニング満点獲得にもっとも役立ってくれた教材。
会話ナレーターは各国とも公式ナレーターより聞き取りやすいため、音読の手本として使いやすい。
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【音読でTOEIC970】リスニング満点取れた教材その1
【990点取った音読】「TOEICテスト新形式精選模試リスニング」の使い方
2.TOEICテスト 究極のゼミ パート7
文書・設問のクオリティ、解説の親切さ等、パート7対策書としての充実度が高い。
その上、すべての文書に対し朗読音声が用意されている。
初級~上級者まで無条件でおススメできる質・量ともに最高レベルの教材。
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【990点取った音読】「TOEICテスト究極のゼミPart7」の使い方
3.新TOEIC TEST 900点特急Ⅱ 究めるパート5
パート5対策書だが、空欄箇所以外にも重要語彙・表現が満載で、リーディング全体に効果が得られる教材。
私は巻末の「英文リスト」を使って例文の音読をやり込んだ。
私が時間内にリーディングパートを全問解けるようになったのは本書による部分が大きいと感じる。
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【990点取った音読】「900点特急Ⅱ 究めるパート5」の使い方
4.TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6
先に書いた「900点特急Ⅱ」と同様の構成、効果。
パート6の文書も音読した。
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【990点取った音読】「TOEIC L&R TEST 900点特急パート5&6」の使い方
5.新TOEICテスト 990点攻略
すでに上級者としての「正解データベース」を確立している人が、990点に向けて最終チューニングするための教材。
ハイレベル語彙問題を中心とした難問と、正解データベース最適化・高速化のためのトレーニングを収録。
私はおもにパート1、5の英文の音読素材として利用した。
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【990点取った音読】「新TOEICテスト990点攻略」の使い方(1)パート1対策
【990点取った音読】「新TOEICテスト990点攻略」の使い方(2)パート5対策
6.全問正解する新TOEIC TEST990点対策
こちらも基本的にはハイレベル語彙を含む問題が集められているが、さらに思考力、判断スピードも問われる鬼教材。
難易度、負荷の面でTOEICから逸脱気味。公式よりも聞き取りにくいナレーターも登場。
パート1、5を音読した。
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【音読でTOEIC990】980点取得後、パート1強化に使った教材
【音読でTOEIC990】980点取得後、パート5強化に使った教材
7.新TOEICテスト BEYOND990 超上級問題+プロの極意
TOEICの形式に準拠しない高地トレーニング的な訓練も行い、990点を超える実力を身につけるというコンセプト。
しかし本書の真髄は、ヒロ前田先生・TEX加藤先生による「極意」伝授の解説にあり。
私はパート1、5の英文を音読に利用した。
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【音読でTOEIC990】980点取得後、パート1強化に使った教材
【音読でTOEIC990】980点取得後、パート5強化に使った教材
サブ教材
補助的な教材として使った教材です。
※私の場合メイン学習は音読であり、ここでいう「補助的」とはむしろ通常の「問題を解く」学習にあたります。
8.新TOEICテスト 文法問題でる1000問
1問1問が、文法知識・思考力・語彙力を問う密度の高い問題になっている。
しかもすべての英文の朗読音声が提供されているのが素晴らしい。
しかしボリュームが多すぎて(1019問)、音読トレーニングの計画が描けなかったため、音読はしなかった。
職場の休憩時間に全体を2周解いた。
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9.TOEIC L&R TEST パート3・4特急Ⅱ 実践トレーニング
「新形式精選模試リスニング」の音読を終えた後の音読素材にしようと思って購入。
しかし「新形式精選模試リスニング」の音読をもっと熟成させたいと思い、本書も結局音読せず。
「先読み」のリズムを身につけるために4〜5回解いた。
解説はあっさり目だが、ハイレベルな問題も含まれており、中級以上のレベルの人に良い教材。
関連記事:
【音読でTOEIC990】10月の試験に向けて:パート3・4特急Ⅱ
10.TOEICテスト 究極のゼミ Part 3&4
パート3・4特急Ⅱ同様、先読みのリズムを身体に染み込ませるのに使用。
「新形式精選模試リスニング」より少しやさしく、解説・語注が充実しているので初級〜中級者向けに最適。
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【音読でTOEIC990】10月の試験に向けて:究極のゼミPart3&4
11.新TOEIC TEST パート1・2特急 難化対策ドリル
パート1の難易度の高い語彙を覚えるための音読素材として使おうと思っていたが、「990点攻略」等の音読を優先したため本書の音読には着手せず。
コラムも有益な話が多い(TOEIC攻略に極めて重要な概念である「上位語/下位語」の解説等)。
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【音読でTOEIC990】980点取得後、パート1強化に使った教材
12.TOEICテスト 新形式精選模試 リーディング
音読用にしたかったが朗読音声がついておらず、結局音読はしなかった。
とはいえ新形式完全準拠の模試5回分により、最新の語彙・問題傾向を把握できる点は優れている。
問題を3〜4回解いた。
13.公式TOEIC Listening&Reading 問題集4
オーストラリア人含め、聞き取りにくい公式スピーカーの話し方に慣れようと思って購入。
しかし「特定の人の話し方に慣れる」のは、単にその声を繰り返し聴くだけでできるような簡単なことではないと痛感。
結局、話し方に慣れるという目的においてはあまり活用できていない。
普通に模試として使用。3〜4回解いた。
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学習ノウハウ他
音読したり問題を解いたりはしていませんが、学習方法のヒントやテクニックを得る、モチベーションを高める等の目的でときどき読んでいたものを挙げます。
14.新TOEIC TEST 全力特急 絶対ハイスコア
濱崎潤之輔先生が、きわめて具体的な学習/受験ノウハウを指南。
パート3・4での「要約リテンション」(先読みの発展形)、「HUMMER式パート7解法」他を含めた実戦的テクニック満載。
パート3・4で出たとこ勝負的な(不安定な)解き方をしていた私は、本書を読んで「先読み」スタイルを徹底しようと決心した。
15.新TOEIC TEST サラリーマン特急 満点リスニング
パート3・4で高得点を取っている人が無意識に実践していると思われる「予測フレーム」(先読みの発展形)を文章化してわかりやすく解説。
TOEICスコアアップのための具体的な音読トレーニング解説もあり。
設問の解説もロジカルで深く納得できる。
特に、ゆる~く場面をイメージする「予測フレーム」のテクニックはパート3・4のスコア安定化に非常に役立った。
16.TOEICテスト300点から990点へ、「7つの壁」を突破するブレイクスルー英語勉強法
スコアレベルごとに現れる「壁」を破るために必要な学習法を解説。
私は本書を読んで、「倍速リスニング」の実践を開始。
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17.990点満点講師はどのようにTOEICテストを解いているか
早川幸治氏、神崎正哉氏、TEX加藤氏というビッグネーム講師陣がTOEICについて語る。
本書に書かれているのは、カリスマ講師と呼ばれる人もいろいろな挫折を経験しながら努力を続けてきたのであって、990点取れる魔法のメソッドの類を発見したわけではない、という冷酷な(?)事実。
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18.不思議の国のグプタ 飛行機は、今日も遅れる
小説を読みながら、「TOEICとはどんなテストか?」を知ることができる。
ある意味、TOEIC対策学習をする人が真っ先に読むべき教材かも。
19.英語上達完全マップ
日本で独習で英語を身につけるための総合的な学習ノウハウ。
精神論やトンデモメソッドをいっさい含まない現実的・具体的なトレーニング法を解説する稀有な本。
TOEICスコアアップに興味がある人にもない人にも極めて有用な書。
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20.國弘流 英語の話しかた
森沢氏が「英語上達完全マップ」の中で國弘氏の著書に言及していたので購入。
國弘氏は、効率のいい学習方法を探してばかりのノウハウコレクターを一喝&音読の大量反復を一貫して提唱。
シュリーマンの言語学習法に対する考察がとても興味深い。
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以上、990点獲得に役立ってくれた教材20点を紹介しました。
次回以降、各教材の使い方を書いていきます。