6月のTOEICでは音読中心の学習で970点を取ったものの、9月の試験でスコアダウン。
その後、復活のために10月の試験に向けてしていたことの中から、今回は「TOEIC L&R TEST パート3・4特急 実践トレーニング」について書きます。
[経緯]
パート3・4対策として「先読み」スタイルを定着させる練習をしていた
以前の記事で書いたように、成り行き任せで「先読み」をしたりしなかったりではスコアが安定しないなと思い、長期的なことを考えて、必ず先読みをするスタイルに固定しようと決めました。
その練習用問題集として使った中の一つが、この「パート3・4特急Ⅱ 実践トレーニング」です。
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パート3・4の音読用に買っていた
本来、音読素材として使うつもりで、ちょっと前に買っていました。
本書の著者は神崎正哉先生とダニエル・ワーリナ先生です。
私が持っているパート3・4用教材は、加藤優先生か、ヒロ前田先生のもののみだったので、神崎先生/ワーリナ先生制作の教材を音読することで語彙を広げようと思っていたのです。
しかし、「新形式精選模試リスニング」の音読をやっている途中で、そちらをある程度(50回とか)音読するまではむやみに他の教材に手をつけないほうがよさそうだと思いました。そのため本書は音読もせず設問も解かずに放置していました。
そんなわけで、ちょうど手元にあったこの「パート3・4特急Ⅱ実践トレーニング」を使って、「先読みスタイル」を定着させる練習をすることにしました。
コンパクトながらたくさん問題が解ける
2016年以前の形式での問題が4回分で、最後に1回分だけ新形式問題収録。
新形式問題は最後の1回分だけなので、「グラフィック問題」(表や見取図を見て答える)や「3人の会話」を重点的にやりたい人には向きませんが、それ以外の(旧形式からあるタイプの)パート3・4の良質な問題はたくさん解くことができます。
ドリルとして使うのにはとても良い教材ですが、解説は最小限なので、初心者ならJay先生・ヒロ前田先生の「究極のゼミPart3・4」などのほうが良いかもしれません。
本書全体の難易度はTOEIC本試験とほぼ同じです。大半は標準的な問題ですが、一部、難問も含まれています。中級者以上にも適度な負荷があり、「カンタン過ぎてトレーニングにならない」ということはないでしょう。私の苦手な「シチュエーションを把握しにくいパート4問題」もあります。
ただし、ナレーターは公式ナレーターと比べると、みんな基本的に明朗で聞き取りやすい話し方をしてくれるので、「聞き取りにくいナレーター対策」にはならないかも知れません。
私はこの教材を最終的に3〜4周解いたと思います。
マークシートに印だけつけて(完全に塗りつぶすのではなく)、次の問題を先読みするスタイルでパート3・4を通して解いた後、大急ぎで全問題のマークを塗りつぶして、答え合わせをするという手順を身体に染み込ませる練習です。
その後つづけてリーディングパートを解いたりするわけではないためあまり「大急ぎ感」はありませんが、習慣づけておかないと本試験でマークをちゃんと塗りつぶすのを忘れそうな気がしたので、こういうトレーニングをしたわけです。
答え合わせだけをし、解説は読まないでいたのですが、たいていの場合一度会話・トークを聞くと内容を覚えてしまうので、2回目以降は緊張感がなくなってしまいます。
そういう意味で、本教材を繰り返し解いたからといってその分実力がアップしていくわけではありませんが、先読みスタイルを定着させるためと割り切ってやっていました。
「先読み&まとめて塗りつぶし」スタイルで最終的には990点を取ることができたので、この教材も役に立ってくれたんだと思います。
欲を言えば、完全新形式対応の新装版が欲しいですね。
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