シャドーイングと音読の科学の外観

 

音読でTOEIC970点に到達した件の関連記事です。

 

リスニング満点に到達できたので、「リスニング満点を維持しながら、リーディングでいかに満点に近づけるか?」が今後の私の課題になります。

 

しかし、パート7の問題を大量に解く学習方法(要するにふつうの学習者がやっていること)は、やりたくありません。

 

設問を解いてばかりの勉強は苦痛だし、いずれスコアも頭打ちになる気がします。

 

TOEIC990点講師の人たちの中には、リーディングを全て解いても20分くらい時間があまる人がいるそうです。読解速度が別次元なわけです。

 

解答テクニックを極めても、その読解速度に到達することはないでしょう。

むしろ、音読などを通して本質的な英語力アップをはかるほうが、その速度に到達できる可能性が高いのではないかと思うのです。

リーディングに対しても音読の効果はあるのか?

件の試験で、パート5でつまづいて時間をロスした件は以前の記事で書きました。

 

実をいうとこのとき、結局パート7の最後のトリプルパッセージは、文書をすべて読む時間がなかったため、最後3問は「塗り絵」をしました......。

 

音読を3ヶ月弱実践してはみたものの、いまだに余裕を持ってパート7を解き終わるだけのスピードが身についていないのは事実です。

 

しかしパート5でつまづきながらも、パート7で最後のユニットまで解いていくことができたので、音読の成果は確かに出ていると考えています。

リーディング速度アップにも音読は効果あり

応用言語学博士の門田修平氏の著書「シャドーイングと音読の科学」では、人間が文字や音声を理解する過程でどんなことが起こっているのか、そしてシャドーイングや音読がなぜ英語の学習に有効なのかについて解説されています。

 

「私はこの方法で偏差値○○からTOEIC○○点に・・・」的なうさんくさい本とは違い、科学的・論理的な内容で、信頼できる本です。

シャドーイングと音読の科学

本書の内容の一部をざっくりいうと、

 

  • リーディングには「ディコーディング」と「理解」の2つの過程がある
  • 大量の音読を通して「ディコーディング」を自動化すれば、「理解」のほうにより多くの注意力を割り振ることが可能になる=理解しながら読む速度がアップする

 

というものです。

近年のTOEICパート7はまさにこの「理解しながら読む速度」を求めるものですね。

 

「ディコーディング」とは何ぞや?というのが気になると思いますが、その前に、まず本書には次のように書かれています。

・・・書かれた文章の読みのプロセスには、個々の語の音韻変換がふくまれており、かなりの速度で読める人(例えば、英語母語話者)でも、この音韻符号化などの低次処理段階をバイパスすることはないことが明らかになっています。

受験英語の参考書等で「頭の中で音読すると、読むのに時間がかかるからNG」みたいなことを見かけた記憶がありますが、実際には、どんなに読解が速い人も、意味を理解する前に、書かれた文字をいちど音声の情報に変換しているということですね。

 

さて、さきほど出てきた「ディコーディング」とは、この書かれた文字を音声情報に変換するまでの過程のことです。

より具体的には、書かれた文字を認識する「文字認知」、文字から視覚的に単語を割り出す「語彙アクセス」、単語を音声化する「音韻符号化」という個々のプロセスで構成されます。

 

音読を大量に行うと、これらの「文字→音声」のプロセスが自動化される(負荷がかからず、高速に行われる)ようになり、意味の理解にリソースを集中できるようになるため読解速度が上がるということです。

 

TOEICパート7の場合は特に、文書タイプも使われる語彙も限られているので、音読を反復することによる脳内の語彙ネットワーク強化&アクセス速度アップの効果が出やすいと考えていいのではないでしょうか。

 

ということで、パート7対策も「音読路線」を継続していきます。

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