音読でTOEIC970点に到達した件にからめて、音読やTOEIC学習法についての記事を書いています。
今回は、TOEIC問題を使って音読をしていて、「どうにかならないかなぁ」と感じる、ある種の悩みのようなことを書きます。
固有名詞を見ると心配になる
TOEICではまったく知らない人や会社の名前が突然出てきます。受験者が当然知っている名前であるかのように......。
テキストを見ながら音読しているとき、文中に知らない固有名詞が出てくると、「これ、試験でいきなり聞いたときに『人の名前だ』って気づけるだろうか」と心配になることがあります。
例えば、パート3で、
I'm just waiting for Sanjay to get here with the ladders so I can start trimming the trees.
という文が出てきたとします。
(上の文は「TOEIC新形式精選模試リスニング」に収録)
書かれたテキストをじっくり見れば、構文と文脈から”Sanjay"が人名と判断できるわけですが、Sanjayという人名を聞いたことがないので、本試験のリスニングで聞いたときにすぐに「誰かの名前」だとわかるか、気になってしまうのです。
「聞いたこともない単語が出てきた!」とあわてて、そのまま以降の文を聞き逃したりしそうで......。
TomとかJohnのように中学の教科書に出てきそうな名前にしてくれればいいのに。
あるいはミスターとかミズ等をつけてくれるとか。
TOEICリスニングの教材をいろいろ見ていても、あまり「固有名詞対策」について書いてあるものがないんですよね。
未知の固有名詞で慌てる人は私ぐらいでしょうか。
覚える意味のない固有名詞ばかり頭に残る
TOEICの会話・トークは架空の話なので、そこに出てくる固有名詞(人名や会社名。例えば以下)などを覚えても何の意味もありません。
- リバーサイド劇場で上演されている「ディキシー・ダンス」
- 野球チーム「ミドルトン・タイガーズ」
- TCエレン・アンド・アソシエイツ社
(以上も、先の「TOEIC新形式精選模試リスニング」掲載の問題に登場)
音読するときに固有名詞だけ飛ばすわけにもいかないため、固有名詞も滑らかに読めるように練習するわけですが、本文のフレーズや言い回し(本来、こちらを覚えたい)よりも上記のような固有名詞のほうが、頭に残りやすい気がします。頭に残ってもうれしくないのに。
発音の苦手な語はいつまでも苦手
音読をしていて、文中に”our”があると「イヤだなぁ」と思います。発音が難しいのです。[出現頻度×発音難易度]でourはダントツだと思います。
"our"自体の発音が難しい上に、あまり長く発音されずすぐに次の単語につながるため、ourの前後はかなり口の動きが忙しくなります。
英語が現在の形になるまでに、"our"のような頻繁に使う機能語は、発音しやすい形に変化してきたのではないかと考えられます。
ということは、ネイティブの人達は、別に発音しにくいと感じてはいないということですよね......。
ネイティブ並の発音を身につけようとは思いませんが、英語っぽいリズムで音読するには、"our"はスムーズにスピーディーに読めるようになりたいです。
その他、"all right"、"already"、"order"、"regularly"など、私が発音しにくいと感じるのは"r"を含む語が多いです。
オーストラリアが嫌いになりそう
前述の「TOEIC新形式精選模試リスニング」では、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアのナレーターが音声を担当しています。
この中で、オーストラリアの人(男性)はけっこうクセがあります。母音ごとの違いがはっきりしないので、違和感があるというか、聞きづらいです。"meet"が"mate"に聞こえたり......
繰り返して聞くうちに多少は慣れてきましたが、アメリカ人(女性)、カナダ人(男性)の発音と比べると、いまだに苦手です。
ちなみに6/24に受けたTOEIC本試験では、上のオーストラリア人よりもっとクセのあるナレーターが出てきました。
TOEICの難化傾向がある程度収束してきたといわれていますが、今後は訛りの強いナレーターの出番が増えてくるとか、そういう面で難易度が上がっていくのかもしれません。