音読でTOEIC970点に到達した件の関連記事です。
TOEIC970点取得時、音読に使った教材についてはすでに書きました。
今回は、音読に使おうとして挫折した教材「文法問題でる1000問」について触れておきます。
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TOEICのボキャブラリーといえばこの人。
本書の著者・TEX加藤先生は、TOEICに出てくる単語についてはもっとも精通している講師の一人です。
TOEICテストで出た単語をテスト後に書き留めた「TEXファイル」をもとに作られたのが、有名な「金のフレーズ」。
そして本書「文法問題でる1000問」は、TEX加藤先生が7年間・計70回の受験経験とTOEIC研究で得たエッセンスをすべてつぎ込んだパート5対策問題集です。
大量の良質問題+朗読音声つき。
大ボリューム1019問を収録していますが、ムダな問題はありません。
一問一問に、TOEIC重要単語とパート5問題を解くためのポイントが込められています。
またありがたいことに、音声ファイルがウェブサイトで提供されています。
本書中に書かれたパスワードを使えばダウンロード可能。
「TOEIC的な語彙と構文が凝縮された高品質英文」と「朗読音声」で、音読素材としては申し分ありません。
そこで私は、本来は文法問題集である本書を、DUOのような例文型単語集とみなして音読素材にしようともくろみました。
そうすれば、
・メイン教材
→加藤優先生
・サブ教材
→ヒロ前田先生
という信頼できる講師2名に加えて、本書でTEX加藤先生の教材も音読して語彙のセンスを吸収することで、TOEICのボキャブラリー対策はひとまず完成するだろう、と虫のいいことを考えたわけです。
カリスマ講師3人分のボキャブラリーをもってすればリスニング・リーディングともに十分に対応できるはず。
対応できない単語に遭遇しても、諦めがつくだろうと。
挫折。
上記のように、「でる1000問」の英文に対する音読モチベーションは確かにあったのですが・・・ちょっとやってみて挫折してしまいました。
挫折した理由その1:センテンスに興味を持てない
TOEICパート5のセンテンス一つひとつを音読するのは、想像以上に忍耐力を要します。
パート5のセンテンスって、「誰が」「誰に対して」「何の媒体に」書いているものなのか、わからないですからね......。
TOEICパート3・4なら「同僚や店員との会話」だし、パート7のような文書なら、架空の話であっても「クレーム」「広告」「記事」など多少なりともストーリー性があります。
パート5と比べればまだ音読しやすいほうです。
パート5のセンテンスは、誰かさん(GuptaさんとかPatelさん、他)がなんかしました、終わり。って感じで、しかも次のセンテンスはまた別の誰かさん。
キモチを込めて音読するのは至難の業です。
挫折した理由その2:センテンス一つひとつが長くて音読負荷が高い
感じ方の問題なのですが、パート5に出てくるセンテンスは主語と動詞の間が離れていたり、2つのセンテンスで書けるものを関係代名詞(whichやwho)や分詞を使って1つのセンテンスにしていたりして、理解しながら音読できるまでに時間を要するものが多いです。
挫折した理由その3:ボリューム多すぎ
1019文もあるので、どうやって取り掛かればいいかわからず、手つかずになってしまいました。
仮に50回音読するとしたら、
ひとつのセンテンスを10回音読
→次のセンテンスに移る
→これを1019センテンスすべてで実践
→これを5サイクル
・・・気が遠くなってしまいますね。
ということで軽く挫折しています。
本書「でる1000問」の音読はかなり後回しになりそうです。
でもたぶんいつか音読します。