音読でTOEIC970点に到達した話に関連して、音読についてずっと書いています。
音読を続けるのは、それなりに忍耐力が必要です。
音読音読と記事に書いていますが、私自身、楽しくてたまらないから音読をやっているわけではありません。
いろんな本を読んで音読の必要性を理解したことと、音読でTOEICスコアがアップするという経験が得られたことがあったので、音読を続けています。
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音読を続ける意味に疑問を感じたら
音読をメインにした学習を続けていると、
「音読をやっていていいのか?他にやるべきことがあるのではないか?」
という思いが浮かんできます。
貴重な時間を音読のために費やしていいのか?
投入した時間に見合う成果が得られるのか?
得られなかったら自分は後悔するのではないか?
と......。
この「他のことをやるべきでは症候群」は非常に厄介です。
人間はやりたくないことをやらない理由を構築するのが非常に得意だからです。
単に疲れただけなら休んでまたやればいいのですが、興味を失って音読自体をやめてしまうと成長が止まってしまいます。
モチベーションを維持するための手段がほしいところです。
音読のメリットを思い出して乗り切る
気分の浮き沈みやモチベーション等に左右されず音読を続けられる人は最強です。
しかし、そうでない人でも、続けるメリットを理解できれば、単調になりがちな音読も続けやすくなります。
音読はスピーキングにも効果がある
「書かれているものを読み上げるのと、自分でセリフを考えて話すのとは違うから、音読はスピーキングには役に立たない」と考える人もいるでしょう。
しかしそんなことはありません。
森沢洋介氏の「音読パッケージトレーニング」の最後に、氏がフランス語を習得したときの話が書かれています。
みずから確立したメソッドでフランス語を習得しようとして、フランス語を音読していたとき、音と意味とがなかなか結びつかなくて戸惑った時期があったそうです。
それでも、音読パッケージトレーニングが必ず効果を上げることがわかっていたのでそのまま続けていたところ、ある日突然感覚が変化し、スムーズに理解できるようになり、スピーキングも劇的に変化したとのことでした。
森沢氏の体験談から、「音読がスピーキング力向上に役に立たない」ということはなく、「音読の絶対量が足りないためにスピーキング面で効果が現れるまでに至らない」ケースが多いというのが真実のようです。
単純に量をこなせば効果を上げられる確率が上がるなら、愚直に量をこなすのが一番ですね。
音読は超高効率なトレーニングである
音読ほど「時間あたりの発話量」の多いトレーニングは他にありません。
たとえば英会話スクールに行ったとして、自分が話している時間は何分でしょうか?
1時間で何ワード話せますか?
よほど上級者ならともかく、初級者なら英会話スクールにいっても結局お決まりの会話を練習するだけです。
決まっているセリフを言うだけなら、自宅で音読したほうが無駄な時間・金を使わずにすみ、効率的です。
また、音読はトレーニングを続けることで負荷が軽くなっていきます。
英語における構文パターンの数はたかが知れているので、英語のパターン、エッセンスが体内に蓄積されていくにつれて、初めて読む文をすらすらと読めるようになるまでに必要な反復回数がどんどん減っていくからです。
このへんの話は「音読パッケージトレーニング」や「英語上達完全マップ」参照。
音読は頭脳を刺激する
音読をしているとき、脳のヴェルニッケ中枢(言語を受身的に理解する領域)とブローカ中枢(言語を能動的に使う領域)が活性化され、これらの間で相互作用が起こっています。
単調な作業をしているようで、脳は非常に活発に動いているのです。
そしてこの相互作用により、英語が能動的に使える知識として身体に内在化されていきます。この話は「英会話ぜったい音読」を参照。
音読へのモチベーションが下がってきたときは、上に書いたメリットや、こちらの記事を読んでください。