音読だけでTOEIC970点に到達した件についての記事をずっと書いています。
前回の記事で、970点取得時に使った教材の概要を書きました。
今回は、メイン教材として使った「TOEICテスト新形式精選模試リスニング」について詳細を書きます。
教材の一般的な話はamazonレビュー等を見ていただければいいと思います。
著者は全員990点講師
本書はTOEIC対策専門スクール「エッセンス イングリッシュ スクール」の990点講師陣が執筆しています。
TOEIC専門校の看板を掲げた教材ですから、相当な問題研究をした上で制作されているのでしょう。
個人的には、上級者向け高評価教材「900点特急Ⅰ・Ⅱ」の著者、加藤優(かとう まさし)先生が執筆参加されているので信頼できると思いました。
大きめサイズで使いやすい
「問題」と「解答と解説」が切り離せます。
「解答と解説」のほう(下の写真)に設問、選択肢がすべて掲載されています。パート1の写真も。
私は問題をまったく解かず音読をやるだけなので、そもそも「問題」のほうの冊子をまったく使いません。
が、問題を解きたい人にとっては、解いたあと解説を読むときに、問題のほうを見る必要がなく、とても便利です。
あっちを見たりこっちを見たりしてムダにイライラしたくないですからね。
A4サイズなので、問題側も解説側も机の上で開いて置くことができるし、マーカーしたり書き込んだりするときにも楽です。
以前は、英語教材テキストはコンパクトなほうが使いやすいと思っていました。
外出時にも使う想定ならコンパクトなほうがいいでしょう。
しかし今回のように自宅で音読メインで使う場合には、本書のように大きくて開きやすいテキストのほうが使いやすい、と認識を改めました。
「解答と解説」のレイアウトが素晴らしい
「解答と解説」の中身は、単なる正答誤答の理由だけではなく、下記のように必要な要素を網羅した密度の高いものになっています。
- 英語音声のスクリプト
- 英語音声の和訳
- 語注
- 設問、選択肢のスクリプト
- 設問、選択肢の和訳
- 解答
- 正答率
- 「990点講師の目」(ポイント解説)
他のサイトで本書のレビューを見ると、「解説が詳しい」とか「わかりやすい」等と書かれていたりしますが、ちょっと的外れかなと思います。
本書の解説は、初級者にもわかりやすい解説というよりは、「限られたスペースの中で、中~上級者にとって弱点・盲点となりがちなポイントにフォーカスしている」というべきでしょう。
特筆すべきは、語注のチョイスの絶妙さです。
語注が豊富すぎると、目当ての語句を探すのに逆に手間取ったりします。
しかし本書では、なんでもかんでも語注をつけるのではなく、厳選された語句のみピックアップしているので、中~上級者の方が「これどういう意味だったっけ?」と思った語句が一瞬で見つかるようになっています。
一定レベル以上の学習者にとって「必要十分」のバランスになるよう、検討に検討を重ねたことが窺われます。
英会話でよく使うイディオムにも語注がついているので、ポイントを押さえた英会話教材としても十分使えるものになっています。
設問を解くためだけに使うのはもったいないですね。
音読教材として使う立場からいうと、発音記号も載っていると完璧なんですが・・・まぁぜいたくはいえません。
(もちろん音声はMP3形式で付属しています。)
レイアウトについて付け加えると、問題ごとに新しいページになっており、1つの会話のスクリプトが必ず1ページの中に収まっているのも良い点です。
音読している途中にページをめくったりする必要がなく、集中して音読できます。
まだまだ使える
私は音読教材として本書を選定し、本書の模試5回分のスクリプトをすべて15回は音読しました。
TOEICリスニング満点をはじめて取ることができたのは、間違いなく本書のおかげと確信しています。
リスニング満点を安定して取れるようになった後、990点に到達するまでがけっこう大変と聞きますが・・・音読でどこまで行けるでしょうか。
少なくとも、本書の音読をさらに繰り返すことでリスニングのスコアが安定してくると思うので、50回ぐらいは音読をしようと思います。
今後も音読に使った教材の話が続きます。