音読でTOEIC970点に到達した勢いで、音読についての記事をずっと書いています。
TOEICパート3・4は、音読の効果がもっとも体感しやすいパートです。
今回の記事では、パート3・4対策として音読をすることのメリットについて書いていきます。
TOEICパート3・4は基礎的な語彙力で対応できる
TOEIC自体、限られた範囲の話題しか取り扱われないため、必須の語彙レベルは決して高くないことについては以前の記事で書きました。
そしてリーディングに比べると、リスニングパートで必要とされる語彙力のハードルはさらに低いです。
リーディングのパート5では、たまに純粋な語彙力を問う問題として難易度の高い語句が出題されます(出題されたとしても1回のテストで1~2問ですが)。
パート7でも、ちょっと専門的な話題の文書の場合、見慣れない単語に出くわすことがあります。
しかしリスニングパートでは、そのような難易度の高い語句に遭遇する確率はぐっと下がります。
パート3・4は、TOEICの中でも特に平易な単語しか出てこないパートです。
パート1ではたまに難易度の高い単語が出て受験生を翻弄しますが(2016年の新形式移行後はあまり出なくなったようです)、パート3・4は以前も今も本当に頻出の単語ばかりです。
パート3・4で、知らない単語が多くて会話の内容を理解できない・・・と悩んでいる場合、以下のパターンが考えられます。
- 本当に単語を知らない
- 単語は知っているが、発音と単語が結びついていないため単語を聴き取れない
上記いずれもパート3・4の会話やアナウンスを繰り返し音読することで解決します。
上で書いたように、パート3・4では難易度の高い語句はほとんど登場しないからです。
基本的な語句の暗記は必要ですが、語彙力があるレベルに達したらそれ以上追求する必要はありません。
その後はリスニングとリテンション(短期記憶)を鍛える事だけに集中すれば、パート3・4は安定な得点源となります。
重要なのは、音声ベースで語彙を学ぶこと
知らない単語が出てくるからといって、単語集で単語を覚えようとすると遠回りになります。
「単語を覚えても覚えても、いっこうに聴き取れるようにならないんだけど・・・」
こんな人はおそらく対策を間違えています。
単語集ゴリゴリ暗記に走るのではなく、パート3・4の会話やアナウンスの音声をよく聴き、真似をして音読すると効果的です。
聴くだけでなく自分で音読もすることで、音の認識のズレを矯正できる、つまり上で書いた「発音と単語が結びついていない」状態を解決できるのです。
パート3・4の問題集ならCDか音声ファイルが付属しているはずなので、問題を解くためではなく英会話教材のような感覚で活用してください。
会話・アナウンスを暗記する必要はまったくありません。
内容を理解した上で、CDの音声と同じように滑らかに読めるようになることだけ意識すればOKです。
別記事で詳しく書く予定ですが、私はリスニング問題集を1冊繰り返し音読することで、リスニングパートで求められる語彙力を固めることができました。
その結果リスニング満点(495点)を取ることができました。
問題を解くのは棚上げして音読に取り組むべし
私も、音読をする前は、
「問題集を解かずに音読してしまうと会話の内容を覚えてしまうから、後で問題を解くのに使えなくなってもったいないな・・・」
と少しとまどったものです。
しかし問題を解くことは、音読をすることに比べると重要ではないと今は断言できます。
迷わず音読をしましょう。
あるいは、模試タイプの教材は問題を解くためにキープしておき、パート3・4特化型教材で音読練習をするのも手です。
近年では良質な教材が多数出版されています。
信頼できる著者の教材なら、的外れな学習をする心配はありません。
あとは、実践あるのみです。
次回の記事に続きます。