私は音読中心の学習法でTOEIC 990点を取得しました。
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その後は会話力を高めるために「瞬間英作文」(または「瞬間英作文」)のトレーニングをしています。
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瞬間英作文の教材として森沢洋介氏の「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を使っているのですが、並行して、前から持っていた「Simple English / Magic 81」の例文を瞬間英作文することにしました。

「Simple English / Magic 81」英語トレーニングのスーパーメソッド
作者:酒井一郎
メーカー:(有)WENSday
発売日:2007年1月27日初版
公式サイト:https://www.simpleenglish81.com
「81文」はこの記事でも当サイトの他の記事でも公開していません。
また「1772語」はそもそも教材購入者にも開示されてないのでむろん当サイトで公開していません。
教材から例文を抜粋・集約した自作例文集(下の写真)も完成したので、ようやく瞬間英作文トレーニングの開始です。
自作例文集の話はこちら:Simple English / Magic 81で実践する瞬間英作文トレーニング(2)
この記事ではSimple English / Magic 81を使った瞬間英作文トレーニングの具体的手順について書いていきます。
Contents
具体的な瞬間英作文トレーニング手順
Simple English / Magic 81テキストには、例文を暗記しろと書かれてはいるものの、どうやって暗記するかについては、
「■ヶ月以内に合計■回 repeating/音読してください。」
としか書かれていません。
この「合計■回」、私の経験だと
「その回数で完全に暗記するのはムリじゃないかなー」
と感じます。
が、音読を通じて刷り込みを繰り返すことで長期記憶に残すというアプローチ自体は正しいと思います。
よって反復音読をベースにして、必要期間や回数等は自分で調整してやっていけばいいのかなと。
ということで、瞬間英作文トレーニングを実際どんな風にやったか書いていきます。
ターゲットは81文
今回、本教材のタイトルにもなっている「魔法の新81文」を瞬間英作文対象としました。
(※本教材には81文含め合計452例文が収録されています。)
テキストで理解
大切なのは、瞬間英作文を通じて英文を理解するのではなく、理解できている英文を瞬間英作文することです。
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そこで瞬間英作文する前に、教材テキストを見て例文の意味、内容を理解しておきます。
意味のわからない英文を無理やり覚えても話せるようにならないですよね。
81文にはむずかしい構文・単語はほとんどありませんが気になる部分はテキストや辞書で確認します。
CDで発音を確認する
やると決めたらさっさと瞬間英作文トレーニングを開始するのがもちろん良いです。
ただし間違った発音のまま暗記するのは嫌なので、トレーニング前に例文の音声をCDでリスニングします。
しっかりテキストを見て、文字と音とを一致させておきます。
テキストを見ずに聞き取る練習はまったく必要なし。
リスニングで確認すべきは、LとRやSとTHなどの難しい音の区別よりも、アクセント/イントネーションです。
例えば、
を、カタカナ英語的に
と覚えている人もいると思いますが、英語的には
です。
日本語でよく使われる単語は、改めて英語での発音・アクセントを確認しておくのがいいでしょう。
ちなみに本教材CDのナレーターは、英文をかなりゆっくり読み上げてくれるので聴き取りやすいです。
まず音読
瞬間英作文トレーニングの目指すところは、英文を見ずにスラスラと言えるようになることです。
そのために今回は、まず例文をしっかり見て音読を繰り返した後、見ずに言う練習をする、という手順を踏みます。
一文一文、英文を見て音読をして、81文の音読が終わったらまた最初の文に戻ります。
覚えよう!覚えねば!という意識の高さではなく反復の回数で自然に暗記するのが狙いです。
進め方の別の例として、一つの文を10回とか20回とか音読してから次の文に行くやり方もあるのですが、その場合どうしても「単調さ」が苦痛になります。
そこで一つの文を読む回数は少なめにして(ここでは「1回」にしています)、81文全体の音読サイクルを速く回すようにします。
このほうが反復作業でウンザリする苦痛が軽減されて、トレーニングを継続しやすくなります。
TOEIC教材の音読をしていたときも、完成度がそこそこでもサイクルを速く回すことを意識していました。
長い文や複雑な構造の文の場合(TOEICパート5例文とか)、まともに音読できるようになるだけでかなり反復回数を要します。
しかし今回の81文には、滑らかに音読できない英文はほとんどなかったので、一つの文を1回だけ音読して次の文に…というやり方にしました。
瞬間英作文する
今回のやり方だと、「音読」の段階で例文を暗記するので、「瞬間英作文」は、トレーニングというよりは学習効果を確認する作業になります。
つまり、日本文を見て英文を言えるかどうかですね。
「瞬間英作文」では、自作した例文集(下の画像参照)を大いに活用します。
自作例文集では、日本文を見開きの左側ページに、英文を右側ページに集約してあるので、左側ページの日本文を見て対応する英文を言い、右側ページの英文を見て答え合わせをする、という作業を次々と行っていきます。
学習の成果:81文を1時間で10サイクル音読し、95%暗記できた
81文全体を音読するサイクルを10周(この数字に特に意味はありません)してみました。
音読1サイクル(81文を各文1回ずつ音読する)に要した時間は
平均4分42秒
でした。
上記は音読をしている正味の時間で、実際には休憩を挟みながら音読するのでもっと時間がかかっています。
が、休憩を含めても10周で1時間程度でした。
そして10サイクルの音読完了後、瞬間英作文できるか(日本文から英文を言えるか)試してみたところ、81文のうち77文、言えました。
つまり、約1時間の音読だけで、95%暗記できたということです。
まとめ:「暗記」は思っているほど大変ではない
ここでやっていることはハッキリ言って丸暗記です。
暗記と聞くと反射的に「イヤだ!」と思うかもしれませんが、受験勉強的な苦痛を伴う暗記ではありません。
反復音読を通した暗記なので、「暗記しよう」「暗記しなければ」と意識しなくても頭の中に英文が残り勝手に記憶されてしまうのがポイントです。
時間が経つと覚えた文のいくつかは忘れるかも知れませんが、また音読サイクルを繰り返すことで定着率は上がっていくでしょう。
自然に起こる暗記を体感できれば、苦手意識も薄らいでいくんじゃないでしょうか。
「負荷を低く、回数を多く」が英語トレーニングのコツです。
今回は以上になります。

「Simple English / Magic 81」英語トレーニングのスーパーメソッド
作者:酒井一郎
メーカー:(有)WENSday
発売日:2007年1月27日初版
公式サイト:https://www.simpleenglish81.com