「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を実践してきました。
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瞬間英作文[第1ステージ]を終えた
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は、中学英語の文法項目ごとにソートされた例文を使い、口頭で英作文をする教材です。
著者・森沢洋介氏のトレーニング体系でいえば「第1ステージ」に該当します。
「どんどん〜」は3部構成になっていて、以下のように790個の問題を収録しています。
中学1年レベル:230問(文法項目23個*例文10個)
中学2年レベル:340問(文法項目34個*例文10個)
中学3年レベル:220問(文法項目22個*例文10個)
私の場合、次のような要領でトレーニングしました。
- 中1レベルの最初の文法項目(this/that)から開始。例文No.1から瞬間英作文をする(日本文を見て英語に直す)
- 例文No.10が終わったら、もう一度例文No.1から同じことをする
- 例文No.10まで終わったらそのページの1周目が終了
- 次のページで上記1~3と同じことをする
- 中1レベルの最後の文法項目(There is/are ~)まで終わったら、中1レベルを「1周」カウント。
- 中1レベルの最初の文法項目に戻って同じことをする。これを10周行ったら中1レベル完成とする。
- 中1レベルの次は、中2レベルも最初の文法項目から同様に、10周。
- 中3レベルも同様に10周。
この手順ですべての例文を20回ずつ英作文したことになります。
森沢氏は、文法項目10個程度ずつのセグメントわけをする方法を推奨しています(本全体を7~8セグメントに分けてそれぞれを10周するような形)。
が私はあんまりこだわってなかったので、中1レベル、中2レベル、中3レベルという3つのセグメントで実践しました。
中学3年レベルは想像以上に手強い
上記のように中1レベルから順にトレーニングしていって、中学2年レベル終了までは割とスムーズに進んでいる感じでした。
しかし中3レベルは、中2レベルまでと比べるとかなり苦労しました。
サイクルを回してもなかなか楽になってこないな、ちょっとしんどいな…と思いながらやっていました。
なぜ中3レベルで苦労するかというと、
主語-動詞の関係が2組含まれる文を扱うから
です。
具体的に言うと中2レベルでは例えば次のような文が出ます(現在完了)。
あなたはもう宿題をしてしまいましたか?
Have you done your homework yet?
一方、中3レベルでは、次のような文を扱います(原形不定詞・使役)。
君は彼女に君の宿題をさせたのかい?
Did you make her do your homework?
どちらも、英文を見ると別に難しくないんですが、上の中2レベルの文では主語-動詞の関係が
you - done(do)
の1組だけなのに対して、中3レベルの文では、
you - make と、
her(she)- do
の2組あります。
両者は英作文の負荷がまったく異なるのです。
というのは、主語-動詞の関係が2組あることによって単純に文自体が長くなるだけでなく、活用(人称・時制)を考える必要のある動詞が2つになるし(上の場合はたまたまmake、doともに原形ですが)、homeworkにつける所有格代名詞をyouに対応させてyourにするなど、脳内での作業量が増えるからです。
中3レベルを極めれば会話力が飛躍する可能性大!
「中学英語」と聞いて思い浮かべるのは、単純なSVC(私は○○です)とかSVO(私は○○をします)の文じゃないでしょうか?
しかし実際は、上に書いたような中3レベルの使役や知覚(see+人+do、hear+人+do等)の不定詞、関係代名詞(○○ which 人 do)など、主語-動詞の関係が複数組含まれる文も中学英語の範ちゅうなんですね。
だから、「中学英語を実用レベルで完璧に使いこなせる」は実はすごいことだし、「中学英語ができれば英会話はOK」もまったく真実です。
あなたが、会話力が伸びないなーと感じるなら、特に中3レベルの内容を集中的に練習してみるのが良いかもしれません。