この記事では、TOEIC990点のサイト管理人が有名英語教材7+English(セブンプラスイングリッシュ)の自腹購入レビューを書いています。
公式サイトにない情報も書いていますので購入検討している方は参考にしてください。
Contents
7+English 開発者/販売者の紹介
7+Englishは、日本の英語教育のパイオニアである七田眞氏が創始した「七田式」理論がベースになっています。
島根県出身。
学生時代、クラス最下位だった英語を独自の方法により勉強し、短期間で東大入試問題を解けるレベルまでマスター。
このときの学習方法が七田式メソッドの原型となる。
その後七田氏は英語教室を開き、自分の作った「七田式」教育理論の研究を重ねる。
10か国で述べ37万人が実践した「七田式メソッド」の功績により、社会文化功労賞、国連世界平和賞、日本文芸アカデミー賞など数々の賞を受賞。
7+English 教材の概要

【7+English】~60日完全記憶英会話~ 世界の「七田式」の最新英語教材。600のネイティブ英会話フレーズを60日で完全記憶して英会話マスター
メーカー/販売者:有限会社Digital Fusion
発売:2013年2月25日
公式サイト:http://7plsegh.com/
教材は下の写真のような感じの梱包で来ます。
注文するときに、配達日を指定できたので便利でした。
開けてみると、7+Englishのロゴの描かれた箱が出てきます。
教材内容はこの通りです。
教材本体はテキスト3冊、CD6枚。
特典の「完全記憶マスター600シート」と、ダウンロード特典に関する案内も同梱されています。
捨ててしまわないように注意。
それではテキストを順にレビューしていきます。
テキスト1:7+English 完全記憶英会話 利用マニュアル
B5カラー、27ページ。
教材本編に入る前に、教材の特色と学習方法について理解するためのものです。
前半は、効率よく学習し、確実に記憶を定着させる七田式メソッドの概要です。
イラストや図も使いながら説明されています。
後半の「7+Englishの具体的な学習方法」では、学習者が実際に行うことが書かれているので、しっかり読む必要があります。
テキスト2:7+English 完全記憶英会話 英文テキスト集600
B5モノクロ、123ページ。
実際のフレーズ練習で使うメインのテキストです。
60パターン/600フレーズを収録。
学習内容が一日単位で見開きで書かれていて見やすいです。
そしてこのテキストの特長は日本文を左ページ、対応する英文を右ページに集約していることです。
一般書籍のフレーズ集では、実践しやすさがあまり考慮されていないらしく、英文のすぐ下に日本文が書かれているものが多いのです。
その場合、英文の意味を考える練習も日本文から英文に直す練習もできないので(いやでも見えてしまうから)、フレーズを覚える学習ができません。
英文と日本文を見てなんとなく勉強した気になるだけです。
一方、7+Englishでは上のように英文と日本文が分離したレイアウトになっています。
どちらかを隠すことで、英文→日本文、または日本文→英文に直すトレーニングができます。
CD音声だけでトレーニングすることもできますが、最初のうちはテキストで確認しながら学習できるほうがいいですよね。
CDを使えない環境でもトレーニングできるし。
そういった意味でテキストの上記レイアウトは理にかなっています。
なお各フレーズの単語や文法事項の解説は、次で説明する「600フレーズ完全解説」として別のテキストとして構成されています。
別テキストにすることで、見た目もスッキリになり、トレーニング中はフレーズのみに集中できるようになっています。
テキスト3:7+English 完全記憶英会話 600フレーズ完全解説
B5モノクロ、60ページ。
「7+English 完全記憶英会話 英文テキスト集600」のフレーズひとつひとつについて、詳細解説が掲載されているテキストです。
上の写真の赤枠内は拡大すると下の写真のような感じです。キーとなる英単語・イディオムの語注、発音、使用例などがまとめられています。
CDでフレーズの練習をするときにはこの「600フレーズ完全解説」がなくても練習できますが、知らない単語や詳しく知りたい部分があるとき、このテキストを見て勉強するといった使い方になります。
辞書を引っ張り出して単語を調べたりしなくても、この「600フレーズ完全解説」で疑問解決できるので便利です。
フレーズ暗記系教材でここまで詳細に解説しているものはほとんどなく、特に発音記号まで記載されているものは見当たりません。
下調べに手間取ることなくフレーズ練習に時間・エネルギーを集中投下できるように配慮されている点はとても良いです。
(こういう当たり前の配慮ができていない教材がけっこう多いです。)
7+English 教材内容の詳細
ここでは実際にどんな風に教材を使い、何を学習するのか説明します。
学習開始の前に、教材メソッドを理解する
本教材の学習ガイドである7+English 完全記憶英会話 利用マニュアルから内容を見ていきます。
第1章 ”完全記憶”で英語がスラスラ湧き出してくる
この章は主に、英語が自然に口をついて出てくるようになるにはどんな学習が必要か、についての解説です。
- 日本人が”英語ベタ”な理由(日本語の特性)とは?
- 日本の英語教育のデメリットとは?
- 英語を母国語のように使いこなし、スラスラ口から出てくるようになるためのカギとは?
- 短期で忘れてしまう「一時記憶」と、半永久的に思い出すことのできる「完全記憶」とは?
- 外国語の学習に大人より幼児が有利といわれる2つの理由とは?
- 大人になっても効率よく英語を学習しマスターする方法とは?
第2章 英語学習 7つのステップ
第2章では、学習を始める前のマインドセット的な内容が書かれています。
- 集中力を格段に高め、挫折を予防するためにまずするべきこととは?その具体的な手順は?
- 反射的に英語を引き出せるようになるための一番の近道とは?
- 「7+English」のフレーズ学習で、カンタンに日常英会話ができるようになる理由とは?
- 効率よく学習し、学んだ内容を記憶に深く落とし込むための準備「学習前の3ステップ法」とは?
- 七田式のメソッド「高速視・聴・読」の原則と、それにより学習内容が「完全記憶」に定着しやすくなる理由とは?
- 7+Englishが採用している復習メソッド「400%学習」が効果的である脳科学的根拠とは?
特に後半では本教材のコアである400%学習すなわち人間の記憶の「ある特性」を利用した学習原理が解説されています。
本教材ではこの部分がもっとも重要なので、しっかり読んで理解しておくのがいいでしょう。
「こんな練習なんでやるのかな、意味あるのかな?」と思うとなかなか学習が続きにくいですよね。
学習メソッドに科学的根拠があれば「なるほどな〜」と納得できるので、学習を続けるモチベーションを維持しやすくなります。
第3章 7+Englishの具体的な学習方法
この章では「7+English」を使って学習する具体的な手順が書かれています。
- 1日の学習内容「Practice(練習)」と「Check(チェック)」
- 「Practice」の実践方法、コツ
- 「Check」の実践方法、「400%学習」の実践方法
ここまでを理解したら、いよいよ本編トレーニングの実践に入ります。
「英文テキスト集600」を使って7+Englishを実践する
本編トレーニングは、「英文テキスト600」を見て、CD音声を聴いて、声に出してフレーズを読んで進めていきます。
1日に1パターン、10フレーズのペースになっています。
ほとんどが8単語以下の短い日常会話フレーズです。
そもそもフレーズとは何かというと、シンプルで短い文と思えば良いでしょう。
例えば下のようなものです。
- I like to watch sports.(スポーツ観戦が好きです)
- I have to go.(行かなくてはなりません)
- I'm glad to meet you.(お会いできてうれしいです)
- I look forward to working with you.(一緒に仕事ができるのを楽しみにしています)
- Why don't you sell that old car?(あの古い車を売ってしまってはどうですか)
さらに、これらのフレーズは、言い出しの部分が下のような定型パターンになっています。
- I like to 〜
- I have to 〜
- I'm glad to 〜
- Why don’t you 〜?
7+Englishでは、上のような定型のパターンを60種類習得するので、専門的な話やデリケートな内容以外であれば言い出しで困らないようになります。
CDの英文音声はネイティブ男性のクセのないアメリカ英語なのですが、教材仕様として高速音声になっているので少し聞き取りづらいと感じる人もいるかもしれません。
CD音声は、「○○をしてください」「これから○○をします」というようなナレーションもなく、かなりアップテンポに進んでいきます。
「トレーニング効果に寄与しないものは1秒たりとも入れない!」という教材制作者のポリシーが感じられます。
そして7+Englishの特長は、「スピーディーなフレーズ発話訓練」と「400%学習」の相乗効果で、英文を長期記憶に定着させることができる点です。
また、フレーズを記憶する「Practice」パートと、記憶したフレーズを確認する「Check」パートとが組み込まれているのも特長です。
Practiceパートでインプットしたものを、すぐにCheckパートでアウトプットすることで、英語の定着度が飛躍的に高まります。
その結果、実際の会話場面で「反射的にフレーズが口から出てくる」ようになるわけです。
教材の学習内容は以上です。
7+Englishの評価
値段に見合う価値のある教材か?
価値のある教材です。
単なる頻出フレーズ暗記教材なら本屋で1500円くらいでたくさん売っています。
7+Englishがそれらと異なる点は、効率よく学習し、自然に英語が出てくるレベルまで記憶を深く定着させるメソッドがフレーズ練習と一体化されている点です。
学習者が実際に教材に沿って学習を実践できるか?
実践できます。
7+Englishは実践しやすさを最重要視して製作されている教材です。
教材が届いたら最初に「利用マニュアル」に目を通して学習方法を理解する必要があります。
しかしムダな精神論などは一切ないので、読むのに時間はかかりません。
すぐにトレーニングを始めることができます。
また一日分の学習内容が決められているので、学習者はどのように進めればいいのか悩んだり、小むずかしく計画を練ったりする必要がありません。
さらに、教材の目標レベルにどれだけ近づいたか(=いかにフレーズを自分のものにできているか)を常にチェックできるようになっています。
「7つのステップ」「400%学習法」「3つのステップ」など、公式ページでちょっとボカして書かれているメソッドについてもテキストではしっかり解説されているし、教材のペースと分量に沿って学習すればそれらのメソッドが自動的に実行されるように教材設計されているので実践上の問題はありません。
7+Englishのイマイチな点
■全体的に地味
本編テキストはイラストもなく、少し味気ないです。
良く言えば「実践重視」、「ストイック」。
■「上級レベルの会話技術」は守備範囲外
あくまで日常英会話がターゲット。
とにかく話しかける、あるいは聞かれたことに即座に答えられるレベルを目指します。
■学習の進め方の自由度があまり高くない
自分の好きなペースでやろうとすると、記憶メソッドが十分に発揮されない場合があります。
メソッドを生かすなら、あくまで教材推奨の順序、ペースを守るのが原則になります。
こんな人にはオススメできません
■声を出して練習する環境がない人や、そもそも声を出すのに抵抗のある人
7+Englishは発声する練習が不可欠です。
(というか、発声トレーニングなしで英語が話せるようになる教材などありません。)
■好きな時に好きなだけ練習してマスターしようと思う人
教材推奨の学習ペース配分は人間の記憶特性に基づいたものなので、60日間の学習期間を確保して極力コンスタントに取り組むのが望ましいです。
■英語のプロを目指す人
あくまで日常英会話をターゲットとした教材なので、語彙・表現は厳選されています。
7+Englishの優れている点
学習ペースが明確になっている
七田式は理論の裏付けのある学習法ですが、学習者は実践するにあたって学習理論を意識する必要はありません。
教材指定の学習ペースで単に実践すれば効果が出るよう構成されています。
使いやすさ、取り組みやすさを重視している
学習者が取り組みやすいように、無駄なものを極力排除するとともに、限られた時間でスムーズに学習するためのきめ細かな配慮がされています。
例えば学習者が、暗記したフレーズを発声するためのポーズ(無音時間)がCDに組み込まれているため、CDをいちいち止める手間がありません。
また、復習も含めた学習スケジュールがCDに反映されているので、CDをガチャガチャと入れ替えたりトラックを調べて指定したりする必要もないです。
長期記憶に定着させるのに適した学習メソッドである
学習したことを長期記憶に定着させるためには、無理に「覚えよう」とするより、軽く、速く、大量に反復するほうが効果的と言われています。
7+Englishはパターンごとの練習になっているため、最初のセンテンスが出てくれば、あとはがんばって思い出そうしなくてもポンポンとテンポよくフレーズを発していくことができます。
つまり長期記憶に定着させるための合理的・効率的なトレーニングになっています。
サポート体制が充実している
メール相談は教材購入後3年間、回数無制限で有効です。
テキスト・CDは無期限保証。
そして全額返金保証(購入後60日~100日の期間)もあるので、「自分に合うかどうか不安なんだけど…」という人も経済的ノーリスクで教材を試すことができます。
こんな人にオススメです
フレーズ集で挫折した経験のある人
「フレーズを覚えてもやっぱりすぐに忘れてしまうのでは・・・?」
といった不安があって勉強を始めるのをためらっている人には、精神論ではなく科学的合理性に基づいている7+Englishが大きな助けになるはずです。
行動派、実践派の人
まず文法から…という教材ではなく、最小限の準備ができたらすぐ実践に入ります。
知識を増やすだけのインプット学習よりも、ワークやアウトプットを重視する人に向いた教材です。
使えるフレーズを効率的に身につけたい人
会話型の教材では"Hello!"とか"See you later."とか、「あいさつ」「社交辞令」など実質的に意味のないフレーズ(覚えても応用できないフレーズ)が意外と多かったりします。
一方、本教材では独立のフレーズ単位で学習するので、内容のある会話に使えるフレーズだけを学ぶことができ、ムダがありません。
7+English 総評:評価A(優れている教材)
「本屋にあった英会話フレーズ集を買ってはみたものの、膨大な量のフレーズをどうやって覚えていけばいいか分からず、数回眺めただけで結局使わなくなってしまった。」
「英語はあきらめたくない。でも別のフレーズ集を買っても、また同じことになるかも......」
こんな感じで、未練を残したまま英語学習がストップしていませんか?
無理もありません。
従来のフレーズ集は、大量のフレーズ文が収録されているだけで、
「どうやって覚えるのか?」
に対する具体的な手段、手順にまで踏み込んだものがなかったからです。
数百のフレーズをベタに暗記することは、不可能ではないにせよ苦痛が多く、なかなか続けられるものではないですよね。
「効率的に、そして忘れにくいように記憶するには?」
この課題を解決するために、学習メソッド・学習ペースを手順レベルまで落とし込んだのが7+Englishです。
科学的・合理的なメソッドを実装
「七田式」学習法は、人間が「記憶する/忘れる」スピードに着目し、最小限の学習時間で最大限に記憶を定着させるメソッドです。
「7+English」はそのメソッドが、テキスト+CDという使いやすい形でパッケージされた教材で、すでに書いてきたとおり以下のような特長があります。
- フレーズを長期記憶に定着させるのに適した合理的メソッドである
- 厳選された頻出フレーズに絞って学ぶことで、汎用性のある会話力が身につく
- 効率的にトレーニングできるように、不要なものは省かれ、必要なものは詳細に解説されている
- インプットしたらすぐにアウトプットもすることで、「使える英語」レベルまで身体に定着する
- 学習計画に悩むことなく、教材推奨ペースで実践すればメソッドの効果を引き出せる(意識の高さ等は不要)
スグレモノ特典「600フレーズパーフェクト解説音声」
教材自体、非常に実践しやすさを重視した形になっていますが、フレーズ学習についてしっかりとフォローするために、特典として「600フレーズパーフェクト解説音声」が提供されています。
フレーズひとつひとつについて意味、発音、単語はもちろん、ニュアンスや適切な使い方なども含めて、とても発音のキレイなバイリンガルのユッキーさんが解説しています。
教材本編のフレーズ練習と合わせてこの解説音声を聴くことで、フレーズを深く理解し、応用できる力がつくでしょう。
「英文フレーズをどうやって覚えたらいいかわからない」
「勉強するペースが分からない」
という方は7+Englishに取り組んでください。