ビジネス英語 話す筋トレ(松尾光治さん)の詳細レビュー

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英語教材レビューブログ-英語ッシュ管理人のひろしです。

この記事では、英会話教材「ビジネス英語 話す筋トレ」の詳細レビューを書いています。

 

実際に購入して学習してみた評価・感想を書いていますので、購入検討している方は参考に読んでみてください。

 

教材開発者 松尾光治さんとは?

「ビジネス英語 話す筋トレ」の開発者・松尾光治(まつお こうじ)さんの略歴を紹介します。

 

•東京都出身。

早稲田大学第一文学部中退。

在学中に早大派遣留学生・国際交流基金奨学生として米国アイオワ州 Grinnell Collegeに留学。(1979-1982年)

 

• 外国語学校バイリンガルにて英会話講師、教材開発。

同社ニューヨーク校にて5年間講師および教務主任と講師マネージャー を務める。

 

•のち三井物産米国子会社のハイテク企業で総務・システムマネージャー(カリフォルニア、 シリコンバレー)、 営業職(ニューヨーク)として 9年間勤務。

 

• 2003年に Transtream LLC設立。

シリコンバレーの米携帯コンテンツベンチャーの顧客管理や通訳・翻訳業を経て 現在は字幕翻訳家。 米国バーモント州在住。

 

•日本ではほとんど教わらない英語の省エネ発音リスニングに特化した教材「モゴモゴバスター(www.mogomogobuster.com)」を開発・提供。  

生きた英語を学ぶための総合サイト、ナマ英語.com (www.namaeigo.com) を運営。

まぐまぐ!のオフィシャルメルマガ「英語のまぐまぐ!」に「カジュアル発音攻略法 ~アメリカCMで英会話を解説~」を好評連載中。

 

 

松尾さんの経歴からすると、英会話講師だけでなくビジネス実務経験がある方なので、教材に使われているフレーズなども信頼できそうです。

 

教材の概要

教材はすべてダウンロードにより提供されます。

 

音声ファイル

音声はMP3ファイル形式です。

レッスンは62日分あり、1日のレッスンはレッスン本体復習の2ファイルで構成されています。

 

・レッスン本体ファイル62本(平均約18分30秒)

・復習用ファイル62本(平均約15分)

 

62日分が6つのZIP圧縮ファイルにまとめられているので、ダウンロードにそれほど手間はかかりません。

解凍してプレーヤー等に入れて使います。

 

テキスト

本教材のテキストはすべてPDF文書です。

 

学習ガイド

6ページ。

各教材の使い方、学習の進め方が書かれています。

 

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テキスト

90ページ。メインのテキストになります。

挿絵等はなくストイックなつくりですが、重要部は太字やカラーで書かれており、見やすくなっています。

 

音声だけでも学習できる教材ではありますが、少なくとも最初はテキストを見ながらの練習が良いでしょう。

 

ちなみに本教材の特徴として、多国籍なビジネスシーンを想定しているのか、

「Mr.Cheng(チェン氏)」「Khanh(カーン)」「Rajiv(ラジブ)」

など、アジア人?らしき名前の人物が登場します。

聞きなれない人名なので、やはり最初にテキストをみて、「これは人名(固有名詞)なのだな」と理解してから練習するほうが良いかと思います。

 

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センテンスINDEX

4ページ。

各レッスンごとに、メインのセンテンスを抜き出したリストです。

レッスン番号、レッスンの見出し、パターンプラクティス練習用センテンスが収録されています。

 

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代入語INDEX(レッスン順)

18ページ。

レッスンごとに、パターンプラクティスのもとになるセンテンス(青字で書かれている)と、入れ替えていくチャンクがまとめられています。

音声がなくてもこのテキストでパターンプラクティスができます。

※パターンプラクティスについては後述。

 

また、日本語訳も併記されているので、このテキストだけ使って日本語から英語に直す練習もできます。

単体でビジネス英会話フレーズ集として使うこともできるでしょう。

 

本教材の学習エッセンスが凝縮された文書です。

 

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代入語INDEX(アルファベット順)

13ページ。

同じくチャンクの一覧ですが、こちらはアルファベット順です。

チャンクを調べたいとき、例えば「確かaskを使ったチャンクだった気がするけど、何ていうんだったっけ?」という場合に使うことができるでしょう。

 

チャンク(英語)、日本語訳、チャンクが登場するレッスン番号が記載されています。

パターンプラクティス用センテンスは載っていません。

 

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復習記録用ログシート(Excel文書)

レッスンの実践記録用エクセルファイルです。

「しっかり練習・復習してね」という、教材開発者の念押しというか、おまけ的なものであって、特筆すべき点はありません。

 

 

返金保証あり

ログイン・ダウンロード情報発行日より365日以内なら、理由を問わず返金可能。

 

以上が概要で、ここからは、教材の学習内容を詳しく見ていきます。

 

教材内容の詳細

「ビジネス英語 話す筋トレ」は、パターンプラクティスという学習メソッドに、ビジネス英語の語彙・表現を学ぶトレーニングを合わせた教材です。

 

パターンプラクティスとは?

パターンプラクティスとは、文の一部を素早く入れ替えて話す練習です。

アメリカのミシガン大学で開発された学習法で、スピーキング能力習得に非常に高い効果をもたらすことが実証されています。

※「瞬間英作文」シリーズで有名な森沢洋介氏も、パターンプラクティスの効果を認めています。

 

この教材ではまず、元になる短い会話が与えられます。

会社の中での上司と部下の会話が多いです。

そこで出てくるセンテンスの一部を、いろいろな代入語に入れ替えてセンテンスを作ります。

 

例えば、上司が部下に

「販売予測に取り組んでくれよ。」

と言うとします。

 

I need you to work on the sales forecast.

 

これが、もとになるセンテンスです。

 

この文の「販売予測に取り組む」の部分を、 「競合会社の情報を集める」にしなさい、という指示なら

 

I need you to gather information on our competitors.

 

と変えます。

 

さらに「潜在的な新しい市場について調査をする」が指示されたら

 

I need you to do some research on potential new markets.

 

というふうに入れ替えていきます(これらの、新たに入れる語句を代入語といいます)。

 

あるいは、「私が」の部分を「彼が」に変えたり、「あなたに」を「彼女に」に変えたりします。

これをスピーディーにこなしていくのがパターンプラクティスです。

 

ゼロから英文を作ろうとすると大変ですが、出来ている文の一部を変えるだけであれば、だいぶ負荷が減るので、テンポよく英文をアウトプットしていくことができます。

パターンプラクティスは、このように部分的な英作文をスピーディーにこなしていくことで、効率よく英語脳を構築するトレーニングです。

 

本教材は、上記のパターンプラクティスという確立されたメソッドで英語回路を強化するだけではなく、実際にビジネスで使われる表現を習得していくようになっています。

 

センテンスで使われる表現については、教材開発者の松尾さんによるニュアンス解説が入ります。

「この表現は同僚や部下に対しては問題ないが、上司に対してはややカジュアルな言い方です。」など、話す側と聞く側の立場に応じて、適切な表現を学ぶことができます。

 

先ほど書いた「販売予測に取り組む」 "work on the sales forecast"のような、カタマリで覚えるべき語句(チャンクといいます)については、アルファベット順およびレッスンごとにまとめられたINDEXも教材に含まれているので、自分がどこまで習得できたかチェックするのに使えます。

 

「ビジネス英語 話す筋トレ」のイマイチな点

本教材を実際に使ってみて、気になった点を挙げます。

 

・pdfファイルは文字が小さく、また字が粗いので少し読みにくい。スマホで読むのはかなりキビシい。A4一枚に2ページ分を集約印刷するとかなり字が小さく、読みづらい。A4か、せいぜいB5への縮小印刷が妥当なところ。

・教材開発者の松尾さんの声がちょっとオジサン声・・・(英語音声は聞き取りやすいネイティブ話者が担当しているので問題ありません)

・音声を吹き込んでいるネイティブスピーカーは、基本的にみんなアメリカ系英語を話している。聞き取りやすくていいのだが、オーストラリア英語やイギリス英語を話す人も登場するほうが良いかも、と少し思った(近年のTOEICではなまりの強い英語への対応力がより問われることもあり。)。あくまでスピーキング訓練教材なので文句は言えない。

 

「ビジネス英語 話す筋トレ」の優れている点

今度は、使ってみて、これはいいなぁと感じた点を挙げます。

 

・ビジネス的語句を使ったパターンプラクティス学習だけでなく、フレーズのニュアンスも音声で解説されているので、相手・状況にふさわしい言い方を学べる。

覚えるべき構文、チャンクが整理してリスト化されているので、効率よくチェックできる。

ささやき音声という、声を出さずにしゃべる練習のサンプル音声が提供されている。声を出せない環境で練習するための参考になる。

・大量アウトプット、大量復習が織り込まれている教材なので、1回分のレッスン中で何度も反復練習ができる。

 

「ビジネス英語 話す筋トレ」の評価

当ブログの独自目線で教材を評価していきます。

 

教材コンセプトは明確か、それに見合ったメソッドになっているか?

評価:◎

パターンプラクティスでビジネス英語フレーズを身につけるというコンセプトは分かりやすく明確です。

(※パターンプラクティス自体は本教材の独自メソッドではありません。)

 

話す筋トレという教材名どおり、英語力アップのためにとにかく大量アウトプットで頭脳を鍛え抜くという方針が一貫しており、「努力せずに」「楽に」「一日わずか○○分で〜」のような甘い言葉は一切使われていません。

公式サイトの説明文どおりの教材内容と言えるでしょう。

 

英語力をつけるのに必要なアウトプットをする教材になっているか?

評価:◎

パターンプラクティスの教材なので、アウトプット量はきわめて多いです。

長い会話文などはないので本教材は聞き流しても意味がありません。

大量アウトプットが命の教材なので、声を出す練習がしやすいようにしっかりとポーズ時間が設けられています。

 

商品としてのクオリティ、使いやすさは十分か?

評価:○

PDFテキストの文字が小さい、印字が若干粗いという点が少し気になりますが、他は特に問題なく、使いやすいです。

解説付きファイルと別に英語音声のみの復習用ファイルが用意されていて、効率良く復習できる点は良いと思います。

 

学習を続けやすくする工夫や、サポートは十分か

評価:△

誰でも最後まで楽しく学習し続けられるような教材を目指して作られている印象はありません。

「モチベーションを保つために学習内容をわざわざ面白おかしくしたりはしない。でもやる気のある人にはしっかりとトレーニングできる素材を提供しますよ」という考え方の教材です。

 

一日最低1時間、出来れば2時間トレーニングすることが推奨されています。

これだけの時間を投入できる人は多くないと思います。

ビジネス英語を学ぶ必要性、緊急度の高い人向けと言えるでしょう。

 

覚悟を持って取り組まないと、効果が出る前に挫折する可能性が高いです。

 

とは言っても学習者をほったらかしにするわけではなく、メールサポート(5回までという制限はありますが)やニュースレター(メルマガ)といったフォローはあります。

 

価格は妥当か?

評価:◎

ネット通販教材としては安いほうかも知れません。

メールサポート、返金保障もあるのでコスパは良いでしょう。

 

教材開発者は信頼できるか?

評価:○

前述のとおり、教材開発者の松尾光治さんは、英会話学校講師経験もあり、アメリカでの実務経験も豊富なので教材内容は信頼できると思います。

 

「ビジネス英語 話す筋トレ」が向いていない人

・ビジネス会話を聞き流していれば覚えられるだろうと思っている人。

・ゆっくりめの音声のリスニング、リピーティングもままならない、英会話自体が入門レベルの人。

・発声練習ができる環境がないだけでなく、声を出さずにささやくこともできない環境にいる人。

 

「ビジネス英語 話す筋トレ」が向いている人

・中級レベル以上の人。

・スキマ時間を有効に使いたいと思っている人。スマホゲームなどの誘惑に勝ってスキマ時間に学習できる人。

・大量アウトプットが苦にならない、モチベーションの高い人。

 

「ビジネス英語」 話す筋トレ」総評

「ビジネス英語 話す筋トレ」の総合評価・・・評価B(良い教材)

 

「一般のビジネス英会話の教材は会話例とフレーズ集ばかりで、やってもやってもキリがないし、話せるようになったと思えない」

「会話力を鍛えながら、ビジネス会話表現を覚えていけるような密度の高い学習法はないだろうか」

そんな方には、「ビジネス英語 話す筋トレ」をおすすめします。

 

ビジネス英語というタイトルになってはいますが、ビジネス専門用語の教材ではありません。

ビジネスの話題(販売、人事、事務など)を中心とした会話フレーズ練習、という感じです。

 

単なる情報の伝達だけでなく、ビジネスの場での人間関係(上司/部下/同僚など)を考慮したフレーズの選び方も解説されています。

割とディスカッションっぽい表現がメインではありますが、ビジネスに限らず日常生活でも使えそうな表現も多いです。

 

ちなみに本教材がTOEICスコアアップに役立つか、というと、役立つと思います。

おそらくTOEIC Part 5(文法問題)にもっとも効果が出るでしょう。

本教材をやりこめば、意識せずとも英語の構文が身体に染み付いていくので、文脈視点ではなく構文視点で文法問題に解答できるようになるはずです。

そうなればPart 5を短時間で解き、そのぶんPart 7に時間を割けるようになるという好循環で、リーディングの底上げにつながるでしょう。

 

以上、「ビジネス英語 話す筋トレ」の詳細レビューでした。

 

「ビジネス英語 話す筋トレ」は、パターンプラクティスで英語回路を強化するとともに多くのチャンクを覚えるという高密度な内容の教材なので、ヤワなレッスンに満足できない中級以上の方におすすめします。

 

ビジネス英語 話す筋トレ 公式サイトへ