英会話の上達のためには、基本的な文法を理解して文型を自由に使いこなせるとともに、単語やフレーズのストックを増やし、表現の幅を広げていく必要があります。
誰でも単語やフレーズを効率的に覚えたいと思うものですが、記憶するための基本は「反復」です。
ただし効率よく覚えることができ、長期間記憶しておくのに適した学習方法と、そうでない方法があります。
効率の悪い方法で反復するのは避けたいところです。
単語やイディオムを覚えるために、いわゆる単語帳、単語集をめくって「片っ端から」単語を覚えようとしている人を電車内などで見かけますが、これはあまり効率の良い記憶方法とは言えないのです。
脳の仕組みと記憶
効率的な記憶方法について考えるには、脳の働きを知ることがヒントになります。
「脳に何かを覚えさせるには、できるだけ手がかりが多い方がよいのです。単語を覚えるよりも文全体を丸ごと覚え、音で聴いたり、声に出したり、あるいは手で書くなどして、様々な形でインプットしたほうが脳への定着が良くなり、記憶を引き出すときも容易になります」(東京大学大学院 総合文化研究所 酒井邦嘉教授)
出典:英語の賢い学び方マル得講座、プレジデント社
裏を返せば、ずっと単語帳だけを見つめて単語を覚えようとしてもなかなか覚えられない、また思い出しにくいということになります。
単語帳を見て発音するとか、紙に書いてみるなどしてみれば、文字を見ているだけよりもはるかに覚えやすくなるでしょう。紙に書いた、発音したなど自分の動作の記憶や感覚を手がかりにして単語を思い出せるようになるからです。
さらに単語ごとではなくセンテンス、パラグラフ、あるいはストーリーという風に意味のまとまりを持った単位で学習する過程で単語も覚えるようにしていけば、文の持つメッセージや自分の感じる印象と関連づけて覚えることができます。
単語にイメージや印象を結びつけるためには、文字、音声だけでなく絵や映像も役に立つでしょう。記憶の通り道をいくつもつくるのがコツと言えそうです。
効率的に単語・フレーズを覚えられる教材
当ブログで紹介している中で、効率的な記憶メソッドを取り入れている教材といえばまず「7+English」ですが、これは反復による記憶定着効果を最大化するメソッドです。
反復は暗記のための基本ではありますが、本記事で書いてきたように「記憶の手がかり」をいろいろなところに作りながら効率よく覚えることを意識した教材といえば、「Hapa英会話」です。
基本的には「フレーズ暗記型」教材で、次のような特色を持つ優れた教材です。
1.会話の場所、シチュエーションを具体的に特定して学ぶ(「レストランで注文する場面」など)
2.会話の流れと、頻出語句、フレーズを関連づけて学ぶ
3.テキスト、CDに加え、DVDで実際の会話シーン動画を観て学ぶ
4.基本の会話とともにバリエーションとしての会話例も一緒に学ぶことで語彙のストックを増やし、表現の幅を広げる
つまり、詳細で具体的な会話シーンのイメージを頭の中に作り出し、イメージに関連づけて単語や表現を学べるようになっています。
英語教材を使うときは、教材のコンセプトを理解して取り組むことで、学習効果をしっかり引き出しましょう。
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