リピーティングは、一つの文あるいはひとつのフレーズ単位で英語を最後まで聞いたあと、それを忠実に繰り返す訓練です。

 

リピーティングでは、耳から入ってきた英文を理解しながら繰り返し自分の口から発していくことで、英語を英語の語順のまま身体に受け入れる力を育て、リスニング力も含めて英語力を総合的に高めることができます。

リピーティングの効果とは

有名な「瞬間英作文」シリーズの著者である森沢洋介さんの著書「英語上達完全マップ」に次の一節があります。

完全なリスニング能力とは、何を聴いても完璧なリピーティングができることです。

(英語上達完全マップ p.67)

 

目からウロコです。つまり、リスニング力が向上したかどうかを、リスニングという行為自体で確認することは非常に難しいのです。

上の森沢さんの言葉のように、リピーティング(&音読、シャドーイング)がどれだけ正確にできるかを評価することで、はじめてリスニングの進歩度合いを確認することができます。

 

それはまた、リピーティング訓練を続けていけば自動的にリスニング力も向上するということでもあります。これがリピーティングのもっとも大きな効果と私は考えています。

 

もちろん、リピーティングでは聞き取ったものを一時的に記憶する必要があるので、記憶力、集中力など、多方面への効果があります。

リピーティングをするときに気をつけたいこと

リピーティングは「聴いた音声を繰り返すだけ」と思いがちですがいくつか留意点があります。

効果的なトレーニングにするために、そして挫折しないために、大切なポイントを書いておきます。

自分がやさしいと感じる素材を使う

自分が聞き取れなかった英語を文字で見て、

「何だ、全部知ってる単語ばかりじゃないか......」

と思ったことがありませんか?

 

このような経験をするのは、あなたの中で「文字」と「音」とが一致していないからで、これは活字に偏った学習をした結果です。

聞き取るスキルというより頭の中での認識の問題です。

 

ということは、聞き取る力を高めたいからといってハイレベルな素材や負荷の高いトレーニングをする必要はないし、しないほうがいいです。

本来の英語の音を認識できるようにすればいいのです。

 

具体的には、あなたが普通に読めるものよりもやさしいレベルの素材でリピーティングをして、「文字」と「音」とを近づけてあげるだけで、リスニング力が飛躍的に伸びます。

当然発音も矯正されるのでスピーキング力も伸びます。

英文をじゅうぶんに理解しておく

車の運転をするとき、教則や交通ルールを勉強しながら運転する人はいませんよね?

運転しているときは車の操作に集中しているはずです。

リピーティングもそれと同じで、「勉強」しながらリピーティングをするのはNGです。

単語の意味、和訳などは必要なら調べて、英文を完全に理解できた状態でリピーティングを始めましょう

「理解できている英語」を反復して発声練習することで、「使える英語」に変わっていきます。

リピーティングを始める前にしっかりリスニングをする

リピーティングでは、音声のすぐ後についていく[シャドーイング]とは違って、ひとまとまりの英文を聴き終えてから自分が繰り返します。

そのタイムラグの間に、聞いたものを頭の中で検索して見つけ出す余裕があるわけです。

 

そうすると、耳がせっかく

「アポー」

と聴き取っているものを、脳内で

「アポー?......ああ、アップルね」

と置き換えて、

「アップル」

と日本式発音でリピーティングしてしまうことがしばしばあるのです。

これだと意味がありません。

 

これを避けるためには、実際に話されている「音」をしっかり聴き、それを極力まねるように心がけるしかありません。

最初にテキストを見ずに音声を何度も聴いてみるという方法があります(森沢洋介さんは「先行リスニング」と呼んでいます)。

テキストを見ずに音声を聴いてみれば、聞き取れない部分=正しい発音ができていない部分を認識できます。その後、音声をテキストと照合することで、その単語の本来の「音」を知ることができるわけです。

 

事前のリスニングにあまり時間を割くことができない場合もあると思いますが、とにかく、話されている音をまずよく聴くことを心がけてください。

英語音声の後にポーズ(空白時間)の入った教材を選ぶ

多くの教材では学習者が声を出して話すためのポーズ(空白)時間を設けていますが、教材によってはポーズ時間がないものもあります。

いちいちCDプレーヤーを止めて練習するのは面倒なので、ちゃんとポーズ時間が設けられているものを使いましょう。

とはいえ教材購入前にはわかりにくいことなので、有名な教材の「ポーズ時間」について書いておきますので参考にしてもらえればと思います。

 

■「スピークナチュラル」では、初心者でもあせらずリピーティング練習に取り組めるように、一語一語ごとにかなり余裕を持たせたポーズ時間が入っています。
※スピークナチュラルは販売終了しています。

 

■「Hapa英会話」ではネイティブスピーカーの一般的な会話テンポをもとにポーズの長さが設定されています。

つまりネイティブとの会話では「せめてこれぐらいの時間で返答をしないと会話にならない」という目安があり、その時間内で返事をするという実戦的な目的を持った訓練になっているんですね。

 

他にも「英語ぺらぺら君初級編」&「中級編」、「Native English」、「7+English」などもちゃんと英語音声の後にポーズ時間が設けられています。

※Native English はシャドーイング推奨でポーズ時間が少し短め。

 

上記教材はいずれもリピーティングしやすいように配慮したCDになっているので、あとはあなたの目的に合わせて選んでください。

スムーズにリピーティングできなくても続けるべき理由

うまくリピーティングできるようになるのに必要な反復回数は個人差がありますが、反復を重ねると英語力がついてきてだんだん学習効果が加速していく(少ない反復回数で習得できるようになる)と言われています。

 

リピーティング練習をある程度やってみて

「練習してるわりにあまり上手にならないなー」

と感じるかもしれませんが、実際にはあなたの中で変化が起こっていて、ある時点から練習がラクに、快適に感じられるようになるということです。

 

あなたが真面目な性格の場合「できない自分」を責めてしまうかもしれませんが、必ず結果はついてくるので楽観的に取り組みましょう。

 

反復練習のサイクルの組み方は、森沢洋介先生の著書「英語上達完全マップ」や「音読パッケージトレーニング」が参考になります。

  • どのくらい(回数)反復すればいいのか
  • 次の教材に進む判断はどうすればいいのか

等、長期的・体系的なトレーニングの進め方が示されています。あなたが独学でトレーニングしようとしているなら、計画を立てるのに非常に役立つでしょう。

 

以上、リピーティングについて少しだけ深く考察してみました。

英語教材を選ぶ際には各教材の詳細レビューもご参照ください。

→ Hapa英会話 詳細レビューへ

→ 英語ぺらぺら君中級編 詳細レビューへ

→ Native English 詳細レビューへ

→ 7+English 詳細レビューへ

 

現時点最強の発音矯正/リスニング上達英語教材はこちら!

→ プライムイングリッシュのレビュー

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