英語で何かを言おうとしても、最初の単語が出てこなくて、悔しい思いをした経験が誰でもあると思います。
お手本の英文を見ると、文法も単語も自分が知っているものばかり。でも日本語から英文を作ることができない…という悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。
これは、英語の知識や基礎力が足りないためではなく、英語を話すために必要なトレーニングをしていないことが原因です。
英語を話すために必要なトレーニングとは?
思ったことを即座に英語で言うには、文法を理解しているとか、単語、表現を知っているだけでは十分ではありません。
言おうとしていることにマッチする文型を自分の頭の中で瞬間的に選び、文構造を組み立て、そこに単語を適切な順番・形態で当てはめる力が必要です。
「瞬間的に英作文をする能力」とも言えます。
受験で英語が得意だった、あるいはTOEICで高得点を取れるのに話せないという人は、この「瞬間的に英作文する」訓練をしていないためかもしれません。
大学受験のように長い英文を読んで理解する、あるいは時間をかけて長い日本文を英訳する勉強をしても、この「瞬間的に英作文をする力」の強化にはあまり効果が出ないからです。
じっくり時間をかけて英作文しているのでは、たとえ正確な文が作れても会話にならないのです。
英会話コミュニケーションを成立させるには、考えて答えを出すのではなく、即座に、自然に、英文構造が出てくるようになる必要があります。
逆に言うと、この「瞬間的に英作文をする能力」を伸ばすことで、スピーキング力が劇的に伸びると言われています。
瞬間的に英作文をする力を鍛えるトレーニング
瞬間的に英作文する力を鍛えるには、いくつも種類がありますが、代表的なものは次の2種類です。
1.日本文から、まるまる一つの英文を作る
2.与えられた英文の一部を入れ替え、新しい文を作る
1.は瞬間英作文と呼ばれ、効果の高い学習法として認識されるようになりました。
2.はパターンプラクティスと呼ばれ、古くから知られているトレーニングメソッドです。
英文のどこの部分を変えて新しい文を作るというと、主語、目的語、時制、疑問文、否定文など何でも入れ替えます。
日本語からフルセンテンスを作る1.の瞬間英作文に比べて、このパターンプラクティスでは次のような特徴があります。
・元になる文があるため、出だしでつまづくことが少ない
・新しく代入する語句を英語で与えることも出来る。その場合、日本語を英語に直すプロセスがない分、負荷が軽くなる
・負荷が軽くなる分、よりスピーディに文を作っていける
パターンプラクティスをする際のポイント
パターンプラクティスをするのに大切なことは次のことです。
・スピードを重視すること。
じっくり考えて完璧な文を作るのが目的ではありません。
ちょっと考えてわからなかったら直ちに答えを見て、何度か繰り返して言ってみる。そして次の問題に進むというようにします。
大量反復が前提のトレーニングなので、何度かサイクルを回すうちに出来るようになってきます。
・難しい単語、語句を含まない文で練習すること。
日本語を英語に直すプロセスに時間がかかっていると、基本文型を使いこなすという本来の目的から遠ざかってしまいます。
単語、語句は原則として出来るだけ易しいものが良いです。
・正解を覚えようとしないこと。
暗記してしまうとやはり、文型を適切に操作する訓練とは別のものになってしまうので、その都度素早く文を作る練習を意識することが大切です。
パターンプラクティスを実践できる教材
■ビジネス英語 話す筋トレ
「ビジネス英語 話す筋トレ」では、パターンプラクティス形式で会話フレーズを練習するとともにビジネス関連語句を学んでいくという、かなり濃い学習をします。
ただしビジネス関連語句(チャンク)は何度もリピーティングするので、がんばって暗記しようとする必要はありません。
「猫、ペン、りんご・・・みたいな言葉ばかりで文を作る練習は、バカらしくてやる気がしない」という人は、ビジネスシーン関連語句で練習する「話す筋トレ」が良いかも知れません。
■英語ぺらぺら君中級編
「英語ぺらぺら君中級編」では、メインの会話文から派生してパターンプラクティスをする部分が随所にあります。
教材全体が「クエッショニング」(質問に答える形式の学習方法)で構成されている中で、パターンプラクティスも取り入れられており、テンポ良く答えていくことで反射神経を鍛えることができます。
英語ぺらぺら君では親しい友人同士の会話を元にレッスンをしていくので、日常生活の単語がメインになっており、誰でも取り組みやすいと思います。
以上、主にパターンプラクティスについての記事になりましたが、トレーニングの目的とポイントを理解して繰り返し取り組むのが大切です。
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