あなたが英会話をやりたいと思う理由はなんでしょうか?

 

「様々な価値観の人と交流をしてみたい」「海外旅行で自分の行きたいところに行き、したいことをしたい」「海外で働きたい」・・・

いろいろあると思います。

 

確かなのは、目的が何であれ、英会話を身に付けるには地道な練習を数多く反復することが欠かせないということです。

 

もともと英語と日本語は極めて「距離の遠い」言語といわれます。

また、ヨーロッパのように何となく似ている言語を持つ国が隣接しており、頻繁に人が出入りしている地域とは違い、日本ではそもそも普通に生活している限り、英語に特に関わらなくても支障はありません。

ですから日本で暮らしていて自然に英語を覚えるということは起こりえません。

 

日本の中学校では義務教育として英語を学びます。

中学英語は非常に優れたカリキュラムなので、英語を「理解」することはできます。

しかし英会話をするとなると、「理解する」だけでなく「使える」必要があります。

学校教育の延長上で問題集を解いたり単語集を覚えたりしても、この「使える」力を身に付けることは困難です。

「英会話習得」のための「引きこもり」

英語を「使える」ようになるにはとにかく反復をするしかありません。

音読、リピーティング、暗誦(瞬間英作文)など、ドリル的なアウトプット練習を少しでも多くやることで英会話のための身体が構築されていきます。

 

私は学校を出てから何年も経ちますが、数学の2次方程式の解の公式、多項式や三角関数の微分など、いまだにスラスラとできます(仕事でやってきたわけではありません)。

学生のときにはあまり数学が好きではありませんでしたが、宿題が山ほど出されていたのでやらざるを得なかったのです。

 

イヤイヤながらでも繰り返し繰り返しやったことは忘れることがありません。

英語も同じで、反復によって本人の意識の高さやモチベーションとは関係なしに習得するものです。

極端にいえば「イヤになるくらい」繰り返せば良いわけです。

 

大量アウトプットを実践するには、少なくとも初心者のうちは「引きこもる」のが有効です。

英会話スクールやオンライン英会話に手を出してはいけません。

自室に引きこもって、集中してトレーニングをするのが一番です。

 

他人とのコミュニケーションである「英会話」が目的なのに引きこもるのは矛盾しているように思えるかもしれません。

しかし限られた時間を有効に使うには、他人からの干渉を断って自分のトレーニングに打ち込むことが必要なのです。

スクールに通ったりオンラインの受講手続をしたりする時間がもったいないです。

5分、10分といった時間でもかなりの量の英文音読や瞬間英作文ができます。

 

一人暮らしをしている人は、英会話習得の観点から言えばものすごく有利な立場にいます。

何にも悩むことがありません、ぜひそのアドバンテージを生かして英会話の練習をしましょう。

スカイプ英会話なんかやっていてはもったいないです。

声を出して練習する独習英会話教材をやってください(音読、フレーズ練習、瞬間英作文系などアウトプット中心ならなんでも)。

 

あなたがご家族と暮らしている場合は、格段に難しくなります。

声を出して英会話の練習をすることに、ご家族が理解を示してくれればいいですが・・・。

森沢洋介さんの「英語上達完全マップ」「音読パッケージ」や、国弘 正雄さんの「ぜったい音読」シリーズなどを持ち出して、英語は声を出して練習しないと身につかないことをご家族に話して納得してもらうのが良いでしょう。

通勤・通学時より自宅での学習を習慣化すること

こま切れ時間に英語の勉強を・・・というのは良く聞く話ですが、外出先や移動中にできることは限られています。

 

一番多いのは「移動中のリスニング練習」だと思いますが、ほとんど効果が期待できません。

電車の中などで、TOEICを受けるときのような集中力をもってリスニングするのは不可能に近いし、危険です。

気が散って、いつのまにか「聞き流し」になるのがオチです。

 

聞き流しに何の効果もないことはすでに周知のとおりです。

聞き流しをして「英会話をやっている」気分になるぐらいなら、スマホゲームでもやっていたほうがいいでしょう。

 

やはり自宅で練習するときが、一番質の良い練習ができます。

自宅にいるときに英会話練習をする習慣をつけましょう。

 

私はいま、毎朝起きて仕事へ行く前に音読をやっています。

たとえ10分でも、やるとやらないとでは大違いです。

また、仕事を持ち帰って休日やっているときに気分転換に音読をしたり瞬間英作文をしたりしています。

 

音読や瞬間英作文、フレーズ暗記などをやると、脳の普段使わない部分を刺激するような感覚が得られるので、めんどくさいなあと思わずに取り組んでいただきたいです。

意外と楽しいなあと感じることができれば、習慣化するのは難しくないでしょう。

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